団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3054号04面06)(2019/07/22)


団結ひろば 投稿コーナー

「新聞記者」に映画人の気骨
 関東 里中妙子

 家族で農産物直売所をやっている主婦です。直売所では一日中ラジオをBGM代わりに流しています。お気に入りは文化放送。番組の中で現在上映中の映画「新聞記者」のことを興奮して取り上げていた。いつもは右派?の論陣を張っている方も「この映画を見なければ」と強調していて、「見に行きたい、行きたい!」と思った。
 実は、松坂桃李や高橋和也、田中哲司が出ていてかなり気になっていた。しかし、私は一日中、直売所で店番の身。たまたま農協婦人部の会議が早めに終わり、「それ! この時を逃したら」と、映画館へ。
 上映時間に間に合わないかと心配しながら、夫にも誰にも言わないで映画館に向かう。ギリギリ間に合った。133分、夢中になって見た。
 結果? もちろん良かった。主演のシムウンギョンも良かったが、なにしろ松坂桃李の演技がすごかった。望月衣塑子(いそこ)記者の原案を基に製作されたこの映画。安倍内閣、政権、内閣官房が何をしているのか、をよく分からせる映画だ。観客はシニアも若い人もいっぱいで、誰もがエンドロールが終わるまで立ち上がらない。安倍政権を絶対に倒そうと思ったし、友達にも「見て、見て!」と薦めている。
 日本の映画人たちの気骨を感じさせる政治映画「新聞記者」はお薦めです。

池田自衛隊裁判に注目を!
 静岡 日置俊二

 5月17日、浜松で「ブラック企業=自衛隊のパワハラ許すな」と、池田自衛隊裁判報告会を開催しました。講演を同裁判弁護団で静岡市在住の増本陽(あきら)弁護士が行い、国=自衛隊が行った安全配慮義務違反行為を暴露し国家賠償請求訴訟について報告しました。
 原告の元航空自衛隊3等空曹池田頼将(よりまさ)さん本人も駆け付け「自殺も考えたことがある」と当時の思いを語りながら裁判闘争への支援を訴えました。28人が参加し、会場からの質問や意見で盛り上がりました。
 参加者から後日いただいたお手紙を抜粋し紹介します。
 「イラン・ホルムズ海峡問題がクローズアップされている今日この頃ですが、たぶんこのまま行くと、今後日本人の意識も次第(しだい)に変わってゆき、自衛隊派兵も容認の方向へ向かう懸念さえあります。こんな状況の中、池田さんの存在が重要視されていくのか、さらに軽視されていくのか、微妙な感じであります。少なくとも、ひとりでも多くの日本人に池田さんの事を知ってもらうのが大事だと思っています」
 集会のビラを見た労働者からは、「私も会社をパワハラで辞めさせられた。なんとかできないだろうか」と相談の電話もありました。人間らしく生きられないこの社会をどうにかしたいという怒りの声が爆発寸前です。
 安倍政権と対決する「改憲・戦争阻止!大行進」運動にとっても、池田自衛隊裁判は重要な闘いとなっています。
 次回日程は9月13日です。名古屋地裁へ傍聴に行こう!

トランプの移民排斥許すな
 東京 十亀トシ子

 米大統領トランプがプエルトリコ系、ソマリア難民、パレスチナ系、アフリカ系の民主党女性4議員を念頭に「(出身国に)帰って壊れた国を直すのを手伝ったらどうか」「米国にいるのが嫌なら出て行ってかまわない」と発言しました。決して許されません。
 こうした中、カナダのトルドー首相が移民問題に関して意見を述べる動画を見ました。「キリスト教徒を殺したがっているイスラム教徒を移民として受け入れるのか」という市民の質問に答えたものです。
 「カナダは移民によって建てられた国です。この地に何千年も暮らしてきた先住の人々に迎え入れてもらい、新たな地を求め流れ込んできた人々が共にこの社会を築いてきた。......多様性こそ私たちの力だ」。はっきりと「カナダは世界で唯一全体的に移民を前向きに受け入れ続けている国。自分たちの移民制度に自信を持っているから」と言い切っています。
 10年ほど前、イラン人難民Sさんが何度も日本で収容された後にカナダへ第三国出国したことを思い出しました。50歳に近い年齢で新たな国に行くことは想像以上に困難なことでしょうが、カナダから届いた、日本語で「元気ですか?」と問いかけるクリスマスカードやバースデーカードは優しさにあふれ、無事に社会に受け入れられ生きていることが察せられました。
 「移民は受け入れない」と繰り返し、外国人労働者導入を図る安倍への怒りを抑えることができません。

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