当局と警察の結託暴く 京大ビラまき弾圧 学生課長を追及

週刊『前進』04頁(3054号04面03)(2019/07/22)


当局と警察の結託暴く
 京大ビラまき弾圧 学生課長を追及


 7月11日、京都地方裁判所(寺田俊弘裁判長)で、京都大学ビラまき弾圧の裁判が行われました。阿津良典さん、吉田耕さんの2人が京大構内でビラを配ったことを「建造物侵入」とする許しがたい弾圧です。
 今回、髙田暁典さんの裁判に続き瀧本健学生課長が証人として出廷。検察側の質問に対し、京大当局が2人を逮捕させるために毎朝巡回してビラ配りの現場を押さえ、映像や指紋のついたビラを全て警察に提出したことなどを語りました。
 一方で弁護人の質問は、これが同学会中執が2015年に闘った反戦バリケードスト以来の弾圧であると明らかにしました。京大当局は、阿津さんを含むバリスト関係者4人を放学処分にし、その後全学連関係者を加えた14人を改めて立ち入り禁止にしました。この立ち入り禁止について、瀧本は「学内規程に基づくものではなく、大学として決定した」と明言。大学の変革を求めて闘う学生を狙い撃ちにした思想弾圧だということです。
 さらに瀧本は、「事前通告なしに警察は大学内に入れない」という大学自治のあり方に対して、「大学が自ら通報する場合は関係ない」と開き直りました。完全に警察権力と結託して弾圧態勢を強化しています。
 最も許せないのは、「学内に警察を導入しているが、学内の問題は学内で解決を図るのが原則では」という弁護人の質問に対して、瀧本が「それは何ですか? ご教授願えますか」などと答えたことです。ふざけるのもいい加減にしろ! これが「教育推進学生支援部」学生課長の発言か。学生の窓口となるべき部署が弾圧推進公安支援部と成り下がっています。
 これは大学の構造の問題です。山極壽一総長を頂点とする役員会が政府・文科省や大資本と結託して大学を支配しているのです。
 必要なのは力です。膨大な数の学生から上がっている怒りの声を全学的な団結に変え、山極総長体制を打倒するために私たちは闘います! 次回は9月30日午後2時から。ぜひ京都地裁での傍聴に集まってください。
(京都大・作部羊平)

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