団結街道裁判 小泉市長を証人採用しろ 市となれ合う裁判所

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週刊『前進』04頁(3054号03面04)(2019/07/22)


団結街道裁判
 小泉市長を証人採用しろ
 市となれ合う裁判所


 7月16日、千葉地裁民事第3部(内野俊夫裁判長)で団結街道裁判が開かれた。三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生・市民はこの日も「農地死守」の気概に燃えて闘いぬいた。
 天神峰の市東孝雄さんが自宅と南台の畑を往復するために日常的に使用していた団結街道(成田市道)を、成田市は2010年6月に暴力的に封鎖・廃止し、その土地をNAA(成田空港会社)に売却した。この前代未聞の暴挙に対して、違法性を徹底追及するのがこの裁判だ。
 開廷早々、弁護団は意見書を朗読し、小泉一成成田市長の証人採用が絶対に必要であることをあらためて突きつけた。
 昨年2月に証人として出廷した元成田市土木部長・中村壽孝は、廃道にした経緯・根拠・手続きなどについて、「わからない」「記憶にない」を繰り返した。証人として話にならない。
 最高責任者である小泉市長の証人採用を弁護団が要求したところ、裁判長は「道路管理課から証人を出してはどうか」と市に催促し、市は元成田市道路管理課主任・松本光平が出廷可能だと応じた。
 だが松本は証人としてまったく不適切だ。松本は4者協議会(国交省、NAA、千葉県、周辺9市町)に出席していない。松本は「NAAとの実務者協議に出席していた」「書面による庁議の起案に関与していた」と言うが、決まったことを上司の指示で実行していただけだ。廃道の決定は結局、廃道の要件を定めた道路法10条を一切無視して、小泉市長の「ツルの一声」で決められたのだ。
 市となれ合う訴訟指揮を続ける内野裁判長に対し、弁護団全員の猛然たる抗議と、傍聴席から弾劾の声が次々と起こった。裁判長はその声に圧倒されながらも姿勢を変えず、被告・市に対して、松本の陳述書を9月17日までに提出することを促した。次回期日を11月1日午前10時30分としてこの日は閉廷した。
 報告集会(写真)では弁護団事務局長の葉山岳夫弁護士が「本日中に松本の証人採用を決めようとする裁判所の思惑を打ち砕いた」と勝利を宣言。弁護団全員が発言し、小泉市長を証言台に立たせるまで粘り強く闘うと誓った。7・29耕作権裁判・千葉地裁包囲デモに立ち、市東さんの農地を絶対に守ると確認した。

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7・29耕作権裁判&千葉地裁デモ
 7月29日(月)午前9時 千葉市中央公園集合
 集会後、千葉地裁へ向けてデモ
◎耕作権裁判
 午前10時30分 開廷
◎新やぐら裁判
 午前11時 開廷

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