全学連大会に集まろう 怒りと社会変革の志を行動へ

週刊『前進』04頁(3054号03面01)(2019/07/22)


全学連大会に集まろう
 怒りと社会変革の志を行動へ

(写真 昨年の全学連大会で髙原委員長―加藤書記長体制を確立した【9月2日 東京都内】)

(写真 全学連大会を呼びかけるビラ )


 9月14、15日に開催される全学連大会(第80回)の招請状が発せられた。全国から結集し、おおいに討論し、団結を固めよう。(編集局)

招請状

 全学連は来たる9月14日(土)〜15日(日)、東京において第80回定期全国大会を開催します。全国の学生、特に学生自治会・学友会を担われる皆さん、学問に真摯(しんし)に取り組んでいる皆さん、社会に不満を持ち社会変革を志す皆さんに、全国大会への参加を呼びかけます。
 いま、日本の大学・学問は存亡の危機にあります。政府の文教政策は教育・学問を金儲(もう)けの手段としか見ず、学生を企業に送り出す商品としか見ていません。学費の値上げ、キャップ制の導入、授業出席の管理強化、サークル活動の規制など、学生は従順な労働力予備軍となることを求められ、自由かつ主体的に学問に取り組むことを否定されています。安価な学生寮は次々と廃止され、福利厚生施設としての寮は大学が金儲けするためのアパートへと置き換えられていっています。研究費は削減される一方で、大学が企業からの受託研究や軍事研究を行う場へと変貌(へんぼう)しつつあります。
 社会全体に目を向けてみましょう。安倍政権は「2020年新憲法施行」を掲げて、秋の臨時国会で改憲案を発議しようとしています。特に憲法9条を事実上骨抜きにする改憲案は、この間の軍備増強や「有事法制」の整備とも相まって、いよいよ日本を平和国家から戦争国家へと転換させることになるおそれがあります。さらに1980年代以来の新自由主義政策によって、日本社会がズタズタに破壊されています。非正規雇用の増加と賃金の減少(この20年間、先進諸国が増加する中、日本だけがマイナス)によって、いまや結婚することも子どもを持つこともできない若者が膨大に存在し、社会の維持すら危ぶまれています。
 このような社会の中で、求められていることは学生が立ち上がることです。例えば、かつて日本の学生が膨大に立ち上がったことで、世界に大きな影響を与え、ベトナム戦争の早期終結を実現しました。いまこのときも、韓国、中国本土・香港、フランス―全世界で、学生が膨大に社会変革に立ち上がっています。改めて日本の学生が社会変革に立ち上がるときです。
 全学連は1948年設立の全国的な学生組織です。その歴史を引き継いで、2019年秋、全国の学生の皆さんと共に、怒りや不満や変革への志を巨万の学生の行動という形で希望に転化したいと思っています。全学連は決して特別な学生が担っているわけではありません。学問を究めようとし、あるいは社会をより良いものにしようとした全国の学生が全学連の主体です。全学連を作り上げるのは、まさに皆さん一人一人です。すべての学生に全学連全国大会への参加を呼びかけます。
 2019年7月1日
 全学連委員長 髙原恭平 (東京大学農学部3年)

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全学連全国大会(第80回)
 9月14日(土)、15日(日)
 ※14日午前10時開始、15日午後5時終了予定
 文京区民センター(東京都文京区本郷4―15―14)
 参加費1000円

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