8・9長崎反戦反核闘争へ 青年先頭に今こそ核廃絶を 改憲・核武装狙う安倍倒そう

週刊『前進』04頁(3052号03面01)(2019/07/15)


8・9長崎反戦反核闘争へ
 青年先頭に今こそ核廃絶を
 改憲・核武装狙う安倍倒そう

(写真 昨年の8・9長崎反戦・反核デモ)

青年・学生の時代が到来

 アジア、ヨーロッパ、アメリカ----全世界で青年労働者・学生の決起が始まっている。香港では青年労働者と学生が命がけで立法院に突入し占拠して、香港政府、中国政府と実力で闘っている。こうした闘いは全世界に拡大し、戦争と貧困の攻撃に対して、青年は自分たちの未来を切り開くために決起を開始している。
 この世界を支配する資本主義・帝国主義は、青年労働者と学生の命と生活を破壊し、果ては戦争、世界核戦争に引きずり込もうとしている。膨大な数の原発は恒常的な大事故・大惨事の危機を伴いながら稼働している。福島第一原発事故が収束のめども立たない中、東京五輪開催が強行されようとしている。新自由主義は、労働者に貧困と過重労働を日々強制している。
 被爆74周年の今こそ、青年労働者・学生を先頭にして、その力で8・6--8・9闘争の成功を勝ち取る時だ。今年の長崎闘争は、全世界の労働者民衆、とりわけ青年と連帯し、その力で核廃絶、改憲阻止・安倍打倒へと突き進む闘いだ。

世界核戦争の危機が切迫

 中東と東アジアを二つの大きな焦点として、世界核戦争の危機は、今かつてなく高まっている。とりわけ東アジアにおいては、米中対立が激化し、それと一体で朝鮮戦争危機が続いている。「米中貿易戦争」は、単なる経済戦争ではない。政治・軍事的対立へと激化発展し、朝鮮半島情勢ともリンクして世界戦争に直結している。
 この情勢の中で、米トランプ政権は、核戦争への準備を急速に進めている。昨年2月に発表された「核態勢見直し」では、小型核兵器の開発を進めるとし、すでに潜水艦発射弾道ミサイルに搭載する小型核弾頭の製造を開始したと今年2月に発表した。同じ2月には未臨界核実験をネバダで行っている。また2018年10月に中距離核戦略全廃条約からの離脱を表明し、さらに2021年に期限が切れる米国とロシアの新戦略兵器削減条約(新START)の延長についても離脱の可能性を示唆している。米帝トランプはさらに、核兵器使用の歯止めを完全に外し、核戦争に一気に突っ走ろうとしている。
 こうした核戦争の危機の深まりと日米争闘戦の激化の中で、日帝・安倍政権はアジアでの利権の争奪にのめり込み、敗戦帝国主義としての限界性を突破しようと必死であがいている。その最大の突破口が憲法第9条改悪である。
 憲法第9条の改悪は、今日的には日帝が核武装をして核戦争に参戦し勝利するためにも絶対に必要であり、だからこそ安倍政権はここに一切をかけて攻撃をかけてきている。まさに改憲阻止闘争と世界核戦争を阻止する闘いは一つだ。日本の労働者は米韓中の労働者と連帯して核戦争を阻止し、それと一体で改憲阻止闘争を闘おう!

福島と連帯し原発廃炉へ

 日本帝国主義は核武装への衝動を募らせながら、今全国で原発の再稼働を強行しようとしている。福島第一原発事故から8年の今、原発再稼働を阻止し、すべての原発を廃炉にしていく闘いは、改憲阻止闘争と一体で日本の核武装を阻止する闘いになった。
 長崎では今年も福島から子どもたちを招き、保養を行う。保養は福島と連帯して、原発を廃絶していく闘いそのものであり、被爆地長崎と福島が団結を形成して核も戦争もない世界を実現していくための運動そのものだ。この保養を成功させて、福島と連帯して今年の長崎闘争の勝利をかちとっていく。

長崎原爆投下への怒りも新たに

 世界核戦争か、革命かを問う、今年の歴史の大きな分岐点で開催される被爆74周年の長崎闘争に、全国からの結集を訴える。特に青年労働者・学生が結集し、ともに新しい長崎闘争を担い、切り開こう。
 長崎で起きた女性マスコミ労働者への市幹部(原爆被爆対策部長)の性暴力事件に対する女性労働者、青年労働者の弾劾の声の広がりは、長崎市の平和政策のペテン性を示すとともに、青年労働者の決起の情勢を明確に示している。
 長崎の被爆者も、新たな戦争情勢の中で、広島の教職員の決起に続いて今立ち上がろうとしている。その被爆者の思いと闘いを引き継ぐのはまさに青年労働者・学生だ。そこにこそ、今後の反戦反核闘争の展望がある。
 数万人の命を一瞬にして奪い、その後も数え切れぬ人びとに塗炭の苦しみを味わわせた原爆への怒りも新たに、今こそ、核廃絶、改憲阻止、安倍打倒へ! 8・9長崎へ全国から集まろう!

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被爆74周年/ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・チェルノブイリ・
フクシマをくり返すな! 改憲と核戦争とめよう!
8・6ヒロシマ大行動
■8月5日(月)
 国際反戦反核集会
 午後5時〜7時30分(アステールプラザ中ホール)
■8月6日(火)
 午前7時15分 原爆ドーム前8・6アピール集会
 午前8時15分 黙とう後、安倍首相弾劾デモ
 午後0時30分 8・6ヒロシマ大行動集会(広島県立総合体育館小アリーナ)
 午後3時 ヒロシマ大行進(市内デモ)
 主催/8・6ヒロシマ大行動実行委員会
〈関連行事〉
●改憲・戦争阻止!全国教職員ヒロシマ集会
 8月5日午後2時〜4時 アステールプラザ中ホール
 主催/改憲・戦争阻止!広島教職員100人声明
●避難・保養・医療交流会
 8月5日午後2時〜4時 アステールプラザ大広間
 呼びかけ/NAZEN

被爆74周年/安倍倒せ! 核兵器・原発全廃! 改憲を止めよう!
8・8―9長崎反戦反核闘争
■8月8日(木)
 長崎市内デモ 午後4時15分 湊公園集合
■8月9日(金)
 爆心地デモ 午前9時15分 城栄公園集合
8・9長崎反戦反核集会
 午後1時30分 長崎県勤労福祉会館2階講堂
 主催 NAZENナガサキ

被爆74周年 7・21東京反核集会
福島の医師と考える原発と核
 お話 渡辺瑞也医師(福島県南相馬・小高赤坂病院院長)
 7月21日(日)午後2時開始
 セシオン杉並・視聴覚室(東京都杉並区梅里1―22―32)
 主催 NAZEN東京

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