京大弾圧・髙田さん裁判 元学生課長補佐に怒り
週刊『前進』04頁(3048号04面03)(2019/07/01)
京大弾圧・髙田さん裁判
元学生課長補佐に怒り
6月24日、京大ビラまき弾圧に関する髙田暁典さんの裁判が行われました。今回の証言者は元学生課長補佐の山手職員。弾圧の現場責任者である瀧本健学生課長の右腕です。
証言ではっきりしたのは弾圧職員の無責任さです。彼は課長補佐でありながら、「学内立ち入り禁止者」である髙田さんの追い出しや、ビラまきの現場を押さえるための朝の巡回などの業務の目的について「上司の指示だった」としか答えられませんでした。「上司の指示」ならば何をしてもいいのでしょうか?
先日の広島大学での「傷害」でっち上げ事件も同じです。奪還された学生に対して、広大職員は天安門事件になぞらえて「小銃で撃たれんかっただけマシ」などと無責任に言い放ちました。「上が決めたことだから」「殺していないから」——そうやって弾圧を正当化し、国や大資本による大学支配、その先にある戦争に加担しているのです。
さらに山手職員は、髙田さんが立ち入り禁止にされた根拠となる「学外者による勧誘活動禁止」の告示についてもその目的を答えられず、「ニセ同学会が勧誘活動をするのは学生にとって迷惑」などと言う始末。いったいどれだけの学生が京大当局への怒りを募らせていると思っているのか! 弾圧職員に学生を代弁する資格など、みじんもありません。結局のところ同学会をつぶしたいということであり、学生の全学的な団結と闘いが生み出されることを恐れているのです。
京大当局は、立て看板規制や吉田寮明け渡し請求訴訟に続き、「西日本最大規模の学園祭」である11月祭への全面規制を宣言しました。規制を巡るアンケートでは、5千人以上の京大生が反対の声を上げています。無数の怒りの「声」を団結した「行動」に変えたとき、今の大学体制を根本から覆す力になります。ビラまき弾圧を許さない! 斎藤郁真さんを今すぐ返せ! 全国大学の先頭で私たちは闘い続けます。
(京都大学・作部羊平)