職場からの通信 障害者採用にパワハラ 自治体 東京
週刊『前進』04頁(3048号02面04)(2019/07/01)
職場からの通信
障害者採用にパワハラ
自治体 東京
昨今、各省庁での障害者雇用の水増し問題が話題になりました。急きょ募集して採用した障害者も、この2カ月で既に131人が退職に追い込まれたとの新聞報道がありました。受け入れ態勢もないまま、数合わせのためだけに採用したのかと、怒りにたえません。
私は自治体の障害者枠採用の一人として、退職強要をはじめとした数々のパワハラを受けてきました。
1年目の係では、人事側が私の障害の内容を把握していなかったため、指導役の職員と口論→係長から叱責(しっせき)→課長から叱責→人事係で事情聴取に。ここで4対1で怒鳴られ、母親まで呼ばれる。この時、母がハンディを説明して初めて、人事側は「竹山は手作業ができない」と知ったのです。この時期から周囲からの風当たりが一層強くなり、年度末には不眠と嘔吐(おうと)に悩まされました。
2年目の係では、3カ月に1度のペースで母を呼ばれ、退職強要——「辞めろ。お前に行ける係などない」「ここまでできない職員がいることは財政の損失」——これは、人事当局として私の採用を決定した課長・係長の発言です。
私は他のあらゆる手段(テストをしてくれ・過員にしてくれ)が一笑に付されると、「じゃあ免職処分にして下さい」と切り出しました。これは組合の人たちに言われたわけでもなければ、ハッタリのために言ったのでも断じてなく、本当に処分されるつもりだったのです。
結局人事は免職処分にできず、3年目の係では「トイレ以外席を立つな」と椅子に縛られ「40時間仕事がない」を経験。
このように3年間違うパワハラを次々と受けてきた私ですが、4年目から急速に環境が良くなり、6年目になって、今までの努力や人間関係が花開いてきています。上記3係長のパワハラ被害者や関係者との交流が生まれつつあります。最近、1年目の係で私の後任だった人も、同じ係長のもとで実は病んでしまっていたということを知ったのです。その時、この話題を振ったのは私なので、本当のことを言ってくれてうれしかった。加えて、その人は1年目に私の指導役だった職員と同期で、友好的な結びつきがあったので、最初の係でまともだった若手数人との関係性を直したいと思い、行動し始めているところです。
読者の皆さんへの発信も今回できたので、重度障害者の今後に注目して頂きたい。
(竹山 優流)