団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3046号04面04)(2019/06/24)


団結ひろば 投稿コーナー

大行進八尾のデモに大注目
 改憲・戦争阻止!大行進関西事務局八尾北医療センター労働組合 澤田祐一

 5月26日午後2時から大阪・近鉄八尾駅近くの光町公園で、改憲・戦争阻止!大行進八尾が主催し集会とデモをやりました。初夏の晴天の下、八尾市をはじめ関西各地で闘う労働者・住民約50人が結集しました。
 司会のあいさつ後、大行進八尾代表、八尾北労組の藤木好枝委員長が基調報告。安倍の戦争政治や沖縄の新基地建設強行を弾劾し団結して労働組合を軸に闘おうと呼びかけました。
 続いて5月の沖縄闘争を闘った教育労働者から闘争報告。保育園への米軍機の部品の落下など日常的な基地被害と闘い、身体を張って新基地建設を阻止する沖縄人民の闘いに参加者全員が深い感銘を受けました。
 さらに、全国水平同盟西郡支部、八尾北命と健康を守る会、八尾北医療センターの末光道正院長、婦人民主クラブ全国協八尾支部・NAZEN八尾、星野絵画展八尾実行委から闘いの報告と発言がありました。
 最後に関西合同労組大阪東部支部の田中雅志支部長が、「青年よ、労働組合に結集しともに闘おう!」と力強くアピールしました。
 集会後、多くの市民が注目する中、市中心部をデモ行進しました。直前に維新の会・丸山穂高の「戦争で領土を取り返せ」発言があり、安倍政権への人民の怒りと圧倒的に結合し、力強くデモを貫徹しました。労働法制改悪阻止・非正規職撤廃についても訴え、「子どもも大人も戦争反対! 今こそ出番、労働組合!」というデモコールを、見ていた子どもたちも口ずさみ、後を追いかけました。
 解散地で八尾北労組の西脇智絵副委員長がまとめのアピール。改憲・戦争阻止へ闘うことを誓い、団結ガンバローで締めました。

国鉄知らぬ世代こそ連帯を
 首都圏・学生 A

 1000人を超える参加者が結集した国鉄闘争全国運動6・9全国集会に参加しました。私は国鉄の分割・民営化後に生まれ、JRしか知らなかったので、国鉄闘争は過去の出来事だと思っていました。しかし、集会で、国鉄闘争の先見の明と意義、いかに多くの人々が国鉄闘争を支えているのかを実感しました。
 JR東日本が、国鉄分割・民営化に協力的だった労働組合すら取りつぶし、最高益を出しながらもローカル線の切り捨てに励み、更なる労働強化に突き進んでいる事実は、国鉄闘争の現代的意義を端的に示していると思います。
 その上で、業界や地域、国籍すら超えた多様な参加者が登壇し、「連帯」「団結」を訴えていたことが印象に残っています。能力主義と自己責任論が蔓延(まんえん)し、競争に勝ち抜くことが生き残るための唯一の道であるかのように喧伝(けんでん)される今の社会で、激しい攻撃に直面してもなお、労働者民衆の団結で応える姿勢は、決して忘れてはならないと心に深く刻まれました。
 政府が排外主義をあおり、天皇代替わりと東京五輪によるナショナリズムの高揚を狙うなら、韓国・中国の労働者民衆をはじめとする国際連帯で応える。弾圧に対しては運動の拡大をもって応える。この原則を胸に刻み、他者を犠牲にすることで自己保身を図る生き方を拒否し、誰もが人間らしく生きられる社会を目指すことを固く誓います。
 国鉄闘争は、困難な状況にあっても、原則を貫いてきた運動であり、ストライキや解雇撤回闘争を通じて、現場で闘ってきた先達がいたからこそ引き継がれてきた運動です。
 今こそ、国鉄を知らずに育った世代にこそ、連帯に加わり、国鉄闘争の火をともし続けることを呼びかけます。

三里塚芋掘り大会に初参加
 広島 松井ひかり

 5月31日〜6月4日、三里塚の援農に行きました。6月2日の芋掘り大会にはスタッフとして初参加し、若者世代の参加の多さに感銘を受けました。
 芋掘り大会は、産直運動(市東孝雄さんと萩原富夫さんの畑で育てた無農薬・有機野菜を消費者に直接届ける運動)の消費者が現地で生産者と交流し、互いの絆を深める場として、毎年2回開かれています。
 この日は県内の都市部や東京から約80人が参加。いつも全国集会の会場となる萩原さんの畑でじゃが芋掘りを体験してもらい、採れたて野菜をふんだんに使った手料理でもてなしました。参加者のほとんどが未就学児や小学生、その親(30〜40代)。リピーターも多く、虫かごや網を準備して来た子どもたちも。
 活況の理由の一つは食の安全に対する強い関心、危機感です。都会ではスーパーやコンビニ、レストラン等を利用せざるを得ません。農薬や添加物、遺伝子組み替え等々、不安は募るばかり。「でも、おうちにいる時だけはここのお野菜を与えられる。それだけで私の気持ちはとっても楽なのです」との参加者の言葉が印象に残りました。
 もう一つは、子育ての大変さ、子どもを自然の中で遊ばせ学ばせる困難さです。芋掘り大会は購入・配送を通じての顔なじみ同士で参加できる貴重な機会。30代の参加者は「ここに来るのは2回目。1回目は30年前親に連れられて。今回全く違う視点で見られた。秋の芋掘り大会にもまた来たい」と言っていました。
 産直運動は都市青年との労農連帯の一つとしてますます発展します。若者にもっと三里塚の産直野菜を広げたいと思います。

居住環境を壊す開発は犯罪
 杉並・阿佐ケ谷 S・S

 阿佐ケ谷に住んで50年、絵を描いたり教えたりの生活をずっと続けている。しかし最近、大変なことが持ち上がっている。何か恐怖にも似た感慨がある。近所にあったけやき公園が突如無くなってしまった。公園にあった木が次々に切られ、毎年楽しみにしていたプールが無くなってしまった。さらにもっと恐ろしい計画があるという。小学校移転、その他いろいろ?
 何も知らないうちにとんでもないことが次々に起ころうとしている。これらを阻止しようと、議員に立候補して当選した洞口朋子さんを私は応援した。
 この方のバックは昔、安保闘争で話題になった人たちだという。洞口さんの精神は、インドの無抵抗運動のガンジー、タゴールと同じものだ。タゴールは1916年に軽井沢に来て、不戦を訴えた。
 グローバルにねじ曲がって拡大している資本主義は、日本でも大開発とか言って大きな資本をつぎ込んで、すでに飽和状態にあるこの東京に、ますます人を詰め込むための高層ビルを緑豊かな居住空間を排除して建設しようとしている。
 中央線沿線、高円寺、阿佐ケ谷、荻窪、西荻窪は都会の中心ではない、ベッドタウンの良さがある。それぞれの特徴ある店、小さい店、面白い店、個性のある人と人、店と店、人間の人間として住む環境が育ってきた。ここで大開発を進めようとしているという。
 何百年もかけて育った大きな木を何のためらいもなく切ってしまう、この神経、自然と人間を同じにみてきた自然共生の精神を逆なでする行為はなんと野蛮なことか。大木を切ることはその所有とは関係なく、犯罪の様に思われる。

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