大弾圧と闘う関西生コン支部 〝われわれには力がある〟 鈴コン闘争支援・連帯共闘会議事務局長 吉本伸幸
週刊『前進』04頁(3044号04面05)(2019/06/17)
大弾圧と闘う関西生コン支部
〝われわれには力がある〟
鈴コン闘争支援・連帯共闘会議事務局長 吉本伸幸
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部にかけられた不当逮捕と弾圧は、2018年7月18日、滋賀県警による湖東生コンクリート協同組合の理事の逮捕に始まり、7カ月の間に逮捕者延べ58人、家宅捜索は120カ所以上。警察権力は逮捕劇を繰り返している。「関生支部は犯罪者集団」と世間に印象づけ、組織を弱体化させ壊滅させることが狙いだとわかります。
しかも絶対に許されないことは、組合指導部をはじめ一般組合員を大量に逮捕していることです。警察権力の狙いは、組合のイメージを悪くさせることと、関生支部から組合員を脱会させることです。
労働組合として当たり前の団体交渉などの要求を「ゆすり」「たかり」、ストライキを「威力業務妨害」、抗議行動を「脅迫」「恐喝」として刑事事件(犯罪)に仕立て上げる。今回の弾圧がこれまでと違っているのは、滋賀県警・京都府警の組織犯罪対策課が出てきていることです。権力や資本に反抗する組織は暴力団などとひとくくりにして取り締まり処罰する——これは戦前の治安維持法であり、現代の共謀罪そのものです。
さらに許しがたいのは、大阪広域生コンクリート共同組合の幹部がレイシスト集団と手を組み、数々の不当労働行為を行っていることです。これと一体で警察権力が、資本主義の根幹を揺るがす関生支部を解体・壊滅させる狙いで襲いかかってきました。企業の枠を越えた産業別労働運動への弾圧です。団結して雇用や労働条件を勝ち取る闘い、資本や権力の不当な権利侵害との闘いを威力業務妨害、強要、恐喝だとして弾圧してくることを絶対に許してはなりません。
この大弾圧との激しい攻防について、ぜひ『ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?(労働組合なのに…)』(連帯ユニオン編)を読んでほしい。「道はいつも曲がりくねって険しい。しかし、たたかいをやめなければ前途に希望はある」「われわれには力がある」と関生支部は宣言しています。
関生支部の団結を総括軸とした不屈の闘いを共有し、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会と鈴コン闘争支援・連帯共闘会議は、関生支部と共に闘い、労働者が働いて希望に満ちて生きていける社会を勝ち取るために闘います。共に闘おう!!