京大ビラまき弾圧 弾圧職員・岸下を追及 当局の思惑崩壊
週刊『前進』04頁(3044号04面02)(2019/06/17)
京大ビラまき弾圧
弾圧職員・岸下を追及
当局の思惑崩壊
(写真 京大正門前での情宣活動を妨害する岸下)
6月10日、京都地方裁判所(寺田俊弘裁判長)で、京都大学当局による全学連の阿津良典さんと私・吉田耕に対する「ビラまき逮捕」の第4回公判が行われました。
今回は京大で学生弾圧を担当している総務部企画管理主幹の岸下智行が事件の証人として出廷。ふだんから頻繁に学生弾圧に出動する職員の出廷ということで、傍聴席は学生で満員となりました。この裁判への注目度の高さがうかがえます。
京大職員・岸下の証言で明らかになったのは、京大当局の学生に対する監視、弾圧、言論統制の実態と、それらを主導する山極寿一総長を先頭とした京都大学の経営協議会=理事会の悪らつさです。「厳正な処罰を求めたい」などと岸下は言いましたが、弁護人からの「今回の裁判は建造物侵入に関するものだが、具体的にどの行為に対して処罰を求めているのか?」という質問にしどろもどろになる始末です。
普段から学生をビデオカメラで盗撮しながらつけまわしたり大学の処分を振りかざして恫喝している職員の、まるで自分が被害者かのような態度に、傍聴席からも「ふざけるな!」と怒りの声があがりました。
さらに、教室に置かれたビラの職員による回収について「ビラが置かれることにどのような教育活動の侵害があるのか?」という質問にも、岸下はまともに答えることはできませんでした。弾圧を担っている職員たちも、自分たちの行っている業務に何の確信も持っていないことが表れています。
重要なのは、今回のやり取りによってこの裁判が、建造物の中に入ったかどうかのみを争う裁判にしようとした京大当局側の思惑が完全に崩れ、京大当局の学生弾圧にかける異様なあり方が露呈する裁判になったことです。
傍聴席をいっぱいにした学生たちは、みな問題意識を持って帰っていきます。大学の不条理に声をあげる学生をたたき出すための弾圧によって、むしろ問題意識を持ち、声をあげる学生が増えています。私たちは新たに行動を始めた学生たちと共に、全国学生運動を爆発させるような運動に挑戦していきます。団結してがんばりましょう。
次回は7月11日(木)午後2時。ぜひ傍聴を!
(全学連・吉田耕)