職場からの通信 集配業務は破綻状態だ 郵政 愛媛

週刊『前進』04頁(3044号03面04)(2019/06/17)


職場からの通信
 集配業務は破綻状態だ
 郵政 愛媛


 私は四十数年、松山中央郵便局で集配の仕事をしてきましたが、今のようなひどい状態は初めてです。現場の要員不足は本当に深刻で業務は破綻状態です。
■超勤前提の業務運行
 集配の現場は毎日が繁忙期の状態が続いています。対面区(直接手渡し)を減員し、通配区(受け箱配達)の要員を確保しています。しかし通配区はこれまで以上の労働強化に見舞われています。普通・通常郵便物以外に「ゆうパケット」「クリックポスト」「レターパック360」「特定記録」「ゆうパック」そして「書留」の配達までやらされています。営業も今まで以上に強制されています。一人当たりの仕事量は相当なものです。
 毎日1〜2時間の超勤は当たり前で、超勤が前提の業務運行になっています。たとえば、班に1人いる7時30分〜16時15分勤務の人の仕事は、7時30分から班全体の書留を内務係から受け取って、各区の担当者に渡します。その人は、その後に8時00分〜16時45分までの通配区の配達の仕事を丸々やらされるわけですから、よほど郵便物が少なくないと、16時15分の終業時間内には終わりません。
 また、これまでの12時00分〜20時45分の勤務が、11時00分〜19時45分に変更され、通配区の配達の応援をしてからこれまでの夜勤の仕事をすることになりました。夜間再配達①が18時00分〜20時00分の再配達依頼、夜間再配達②が19時00分〜21時00分の再配達依頼ですから超勤が前提です。また、週休や非番の日の出勤も当たり前のように強制されています。
 ここ数年で私たち一人当たりの仕事量は相当に増えています。配達困難区(超勤をしても配達しきれない区)がいくつもあるのが現状です。新しい配達区を覚えることすら出来ない状態が続いています。会社は必要最低限度の要員すら確保できない状態を何年も放置し、現場の私たちに責任転嫁し続けています。
■要員確保を要求しよう
 長らく要員不足が続く状況のなかで私たちも仕方ない、といったあきらめ気分に陥っているのではないでしょうか。しかし、私たち現場の労働者には何の責任もありません。もうこれ以上の労働強化はまっぴら御免です。我慢も限度を超えています。この状況について会社は責任を取れ!
 集配労働者は会社に増員増区を要求しましょう。私たち労働者はきちんと休憩時間を取り、勤務時間を守りましょう。
(松山中央郵便局・和田康司)

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