革共同へ熱烈な夏期カンパを
　星野文昭さんの命を奪った国家権力を打ち倒す闘いへ

　すべての仲間と『前進』読者の皆さん。星野文昭さん解放へ共に闘ってきた皆さん。
　安倍政権は、沖縄闘争を闘った星野文昭さんの無実を百も承知で44年間も獄に奪ったあげくに、５月30日に命さえも奪いました。これは戦前の小林多喜二の虐殺や、終戦直後に哲学者・三木清に獄死を強いたことにも匹敵する国家犯罪です。
　第一に、星野さんの命を奪った国家権力を満身の怒りで告発し、虐殺の責任を徹底的に追及しなければなりません。権力犯罪を暴き、星野さんの再審無罪をかちとる大社会運動のためのカンパをお願いします。
　徳島刑務所は昨夏、体調不良で倒れた星野さんを１日しか休ませず、短期間に体重が６㌔も落ちても放置しました。今年３月４日のエコー検査では14㌢×11㌢の肝臓の病変が見つかったはずですが、それを星野さんにも家族にも隠し、３月25日に四国地方更生保護委員会は「仮釈放不許可」を決定しました。４月18日に星野さんを徳島刑務所から東京都昭島市まで自動車で10時間もかけて荷物のように移送したことも、巨大化した肝臓がんの破裂の危険性を承知の上としか思えません。
　５月28日の手術後も、当局は星野さんと連れ合いの暁子さんが直接会うことを妨害しました。出血が止まらず重篤状態になった後、暁子さんらご家族、弁護団の闘いでようやく29日に対面を果たし、１９８６年10月の結婚以来初めて２人は手を握り合いました。星野さんは２日間を暁子さんらと生き抜き、５月30日午後９時44分、永眠しました。
　暁子さんは６月３日の記者会見で、東京地裁に国賠訴訟を提訴することを発表しました。星野再審貫徹・権力犯罪告発へ大運動をつくり出すための空前のカンパを訴えます。

改憲・戦争をとめる

　第二に、改憲と戦争を止めるカンパを訴えます。５月28日、トランプと安倍は米強襲揚陸艦「ワスプ」と、空母改装予定の海自護衛艦「かが」に乗艦して日米軍事同盟をアピールしました。この日は米戦没兵士追悼記念日でしたが、これは元日本維新の会の衆院議員・丸山穂高による「戦争で領土を取り返せ」発言と同じく、米兵と自衛官に対して「国のために戦争で死ね」と迫る攻撃でした。これに対して、「改憲・戦争阻止！大行進神奈川」の抗議行動が安倍とトランプを直撃しました。
　安倍は今年中の改憲発議を狙い、「衆参ダブル選挙」を画策しています。これと闘い抜き、始まった国際連帯の闘いを大きく発展させるカンパ、改憲・戦争阻止！大行進運動を前進させるカンパを訴えます。
　第三に、そのためにも、闘う労働組合建設と全学連運動を発展させるカンパを訴えます。
　１９８７年に強行された国鉄分割・民営化攻撃と30年以上にわたって不屈に闘い抜いてきた動労千葉・動労水戸を先頭とした動労総連合は、今年に入ってからも全国で解雇撤回と新組合員加入をかちとり、「労働組合のない社会」をめざす安倍の「働き方改革」攻撃に立ち向かっています。動労水戸の被曝労働拒否の闘いは福島の闘いと結合し、原発廃炉の現実性を開示しています。
　国鉄闘争が軸に座ることで、広島教育労働者の１００人声明運動や自治体労働者の決起が広がっています。セブンイレブンをはじめコンビニオーナーも労働者も立ち上がっています。全学連を先頭とした青年・学生の闘いは、ついに今春の杉並区議選で洞口朋子さんの上位当選を実現しました。職場に闘う労働組合を建設し、全国大学に学生自治会をうち立てるためのカンパ、全学連の斎藤郁真前委員長を奪還するカンパをお願いします。

機関紙発行支えよう

　第四に、非合法・非公然体制を堅持し、発展させるためのカンパを訴えます。
　６月１日、改悪盗聴法が施行され、今まで通信事業者の立ち会いのもとでしかできなかった盗聴が、警察署内で自由に出来るようになりました。盗聴データを警察のパソコンに保存する予算もつきました。これはスマホなどのＧＰＳ機能で労働者の動きをリアルタイムで監視することと一体です。非合法・非公然体制とは、労働組合や反戦運動、革命党と労働者階級の結びつきを不当な弾圧から守ることで、人民大衆の生活と命を守る闘いです。
　第五に、労働者民衆の新聞『前進』の発行を継続するためのばく大なカンパを訴えます。
　戦前は、労働者や農民の大きな闘いがあったにもかかわらず、日本共産党は権力の弾圧と闘えず、機関紙『赤旗（せっき）』は１８７号（１９３５年２月）を最後に発刊できない状態に追い込まれました。この敗北を乗り越え、『前進』10万部配布体制を実現し、弾圧を打ち破ってプロレタリア革命を実現しましょう。
　中核派は皆さんからの大切なカンパを大事に使います。改憲と戦争を阻み、人間が人間らしく生きられる社会の建設のために渾身（こんしん）のカンパをお願いします。