広大弾圧の2学生奪還 学生の怒りが当局を圧倒

週刊『前進』02頁(3041号02面02)(2019/06/05)


広大弾圧の2学生奪還
 学生の怒りが当局を圧倒

(写真 奪還され広島大のキャンパスに登場した広大学生自治会の森田寛隆委員長【中央】と、高原恭平全学連委員長【右】、太田蒼真さん【左】)

 5月31日、広島大学職員への「傷害」容疑をでっち上げられ5月22日に逮捕された仲間2人を奪還しました。2人の仲間は堂々帰還しました。大勝利です。勾留理由開示公判を直後に控えて、広大生による奪還闘争がさらに広がることに恐怖した国家権力と広大当局に釈放を強制したということです。
 今回の弾圧は、広島大学における学生運動つぶし、ないしは全国の大学や職場で声を上げる人たちに向けられたものです。そして、広島大学で学生を加速度的に奮い立たせ引っ張っている全学連、学生自治会に向けられた、組織を破壊せんとする攻撃です。
 しかしこの間、広島大学の仲間は弾圧に屈することなく不撓不屈(ふとうふくつ)に奪還闘争や大学当局弾劾の行動を展開してきました。
 私が家宅捜索の立ち会いで長時間拘束されている間、すでに不当逮捕の一報を聞いた広大生の仲間は救援活動をロケットスタートしていました。昼のキャンパスでの展開も普段以上にビラをまくことができ、注目度もかなりのものでした。
 5月29日には反動職員の牙城(がじょう)である「学生プラザ」前でゲリラ的に集会を開くなど、思想・言論弾圧を許さない力関係をもりもりと形づくっていきました。大学当局・弾圧職員は、全く学生の前に登場できませんでした。
 また、前進チャンネルで公開された大学職員による2人への衝撃的な弾圧映像が広島大学内外で視聴され、2学友への圧倒的な支持につながりました。
 今回の逮捕は、この間の弾圧(昨年後半から続く京大や東洋大での建造物侵入でっちあげ)やほらぐち当選をかなり意識し、大学当局と国家権力が凶暴化したものです。ヒロシマの地で学生運動が立ち上がっていくことを恐れて起こった逮捕・弾圧です。
 反動策動むなしく、学生は声を上げ続けました。むしろ、より大きな声で広島大学当局を圧倒しました。「声を上げて仲間が逮捕されたなら、より大きな声をもって反撃としよう!」と。かくして今回の弾圧は打ち破られたのです。
 この勝利をもって全国学生運動のさらなる前進へ、そして8・6ヒロシマ大行動へ攻め上りましょう!
(広島大学・太田蒼真)
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