各地で5・23狭山集会
各地で5・23狭山集会
●東京
狭山闘争の責任勢力として立つ
東京狭山集会は東日本解放共闘と全国水平同盟杉並支部の主催で中央区浜町区民館で開催された。5・21闘争を引き継ぎ50人が結集し、高揚感の中、次の闘いへのスタートを切った。
星野全国再審連絡会議共同代表の戸村裕実さんの連帯あいさつを受け、星野文昭さんの命を守り取り戻すことを決意。続いて石川さんの「第3次再審請求に命を懸けて」いるとの5・23メッセージが紹介され、狭山再審を実現することを固く誓った。
基調報告で全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長は、杉並区議選での圧勝を確認。天皇制を使った労働者への分断を徹底批判し、維新の会・長谷川豊の部落差別発言を怒りを込めて暴き、安倍の改憲・戦争政策によるものと断罪した。
洞口朋子杉並区議の活動を都政を革新する会が報告。動労千葉の繁沢敬一副委員長が6・9国鉄集会への結集を訴え、動労水戸の石井真一委員長は9月22日に水戸で1千人規模の集会とデモを行うと宣言し拍手を浴びた。全学連は弾圧粉砕への支援を要請した。
杉並支部の田中れい子支部長は「5・21闘争で狭山闘争の責任勢力として立ったことを共有して闘おう」と訴えた。
●全関西
植木団地闘争と狭山闘争が合流
「石川さんの再審を開始しろ!」「4億円なんか払えるか!」。100人の怒りのシュプレヒコールが大阪市内に響き渡った。
全関西狭山集会は全国水平同盟と関西労組交流センターの共催で、中之島駅前広場で開かれた。
久原正子全国水平同盟委員長は基調報告で「植木団地裁判での『部落民は甘えるな』と差別をあおった上告棄却は部落解放運動絶滅攻撃であり、狭山再審棄却攻撃としてある。狭山闘争と一体で植木団地追い出し、4億円賠償金攻撃を労働者の団結の力ではね返そう」と提起した。
全国水平同盟の崇仁(すうじん)・東三条支部、西郡支部と共に発言に立った高槻支部の仲間は、「56年前に石川さんにかけられた攻撃が今、植木団地にかけられている。最後まで闘う」と決意を述べた。
大阪市職で闘う赤田由行さんは、3日間の沖縄闘争を報告し「絶対反対で闘う労働運動が求められている。24日の大阪市役所包囲デモに決起しよう」と訴えた。
最後に、石川一雄さんのメッセージに応え関西から狭山闘争の前進を勝ちとること、さらに植木団地緊急3千万円カンパへの総決起を確認し、大阪駅前へのデモに打って出た。
●広島
解放運動の中に星野闘争広がる
広島狭山集会には広島市西区福島町の「いきいきプラザ」に、初参加の人も含め30人が結集した。
前日の22日に、広島大学で活動していた全学連の学生2人が、大学職員と広島県警による「傷害事件」でっち上げで不当逮捕された。冒頭、当日この弾圧で家宅捜索を受けた広大部落解放研究会の仲間が、絶対にこの攻撃を粉砕すると断固とした決意を表明した。国家権力が改憲・戦争のために石川一雄さんや星野文昭さん同様にでっち上げを仕掛けてきたことに、参加者は怒りを燃やし、改めて狭山―星野を一体で闘う決意を新たにした。
この間、広島では、石川一雄さんの仮釈放に国会議員として尽力された小森龍邦さんが、安芸太田町での星野絵画展に初参加して講演を行い、成功させている。また、部落解放運動関係者の星野解放の要望書への協力などを行い、狭山闘争と星野さん解放の闘いが一体でかちとられている。さらにこの闘いを推し進めることが確認された。
職場や地域での闘いをさらに推し進め労働組合の組織を拡大することで勝てるとの確信に立ち、安倍政権の「労働組合のない社会」をめざす攻撃を打ち破る鍵をつかむ集会となった。