石川さんと連帯し狭山再審へ 5・21 東京高裁包囲しデモ
週刊『前進』04頁(3040号04面03)(2019/06/03)
石川さんと連帯し狭山再審へ
5・21 東京高裁包囲しデモ
(写真 「東京高裁は再審を行え!」。要請行動に先立つ包囲デモで怒りのシュプレヒコール【5月21日 東京高裁前】)
5月23日、狭山事件の犯人にでっち上げられた石川一雄さんの不当逮捕から56年を迎えた。この日で3次再審請求から13年になるが、東京高裁は1点の証拠調べも行おうとしていない。石川さんは80歳。再審無罪の実現へ闘う石川さんと連帯し、安倍政権の改憲・戦争を打ち破って第3次再審闘争に勝利するために、東京、大阪、広島で狭山集会が開かれた。21日には全国水平同盟と部落解放東日本共闘会議の呼びかけで東京高裁包囲デモと高裁要請行動が取り組まれた。
5月21日正午、全国水平同盟と東日本解放共闘、さらに星野闘争を闘う仲間など60人は、暴風雨をものともせず、裁判所・法務省など権力中枢がある霞が関で怒りの東京高裁包囲デモを打ち抜いた。狭山闘争と植木団地闘争の合流を切り開いた。
午後2時からは東京高裁に対する要請行動に立った。13通の要請文を突きつけ、狭山裁判での下山鑑定をはじめ鑑定人尋問、事実調べ、検察への全証拠開示命令、再審開始を迫った。
この中で、「狭山差別裁判と『部落民は甘えるな』という植木団地裁判での判決は国の部落差別攻撃だ」との怒りの追及が行われた。この迫力に、対応した訟廷管理官は「狭山事件と植木団地の問題は通底している」と言わざるをえなかった。画期的な勝利だ。
総括集会で平沼和典全国水平同盟事務局長は、「植木団地闘争は国鉄分割・民営化攻撃と一体でかけられた地対協攻撃を真正面から打ち破る闘いだ。狭山闘争と植木団地闘争の大合流で部落解放運動絶滅攻撃を打ち破ろう。5・23狭山闘争へ総決起を」と訴えた。