京大弾圧・髙田さん裁判 弾圧した課長が証言
週刊『前進』04頁(3040号03面03)(2019/06/03)
京大弾圧・髙田さん裁判
弾圧した課長が証言
5月27日、京大ビラまき弾圧で逮捕・起訴された髙田暁典さんの第5回公判が行われました。
今回初めて、京大職員である瀧本健が証言に立ちました。学生課長として弾圧の先頭に立ち、警察に大量の映像データを提出し、昨年10月18日に髙田さんを取り押さえて逮捕させた張本人です。「あの瀧本が来る」と聞き、傍聴には総勢50人が集まりました。入子裁判長は今回も遮蔽(しゃへい)措置をとり、瀧本学生課長を傍聴席からだけでなく、被告人である髙田さんからも隠しました。さらには傍聴席側のモニターに証拠映像を映すことも拒否。ビラをまいただけの髙田さんを5カ月間も獄中に閉じ込める一方で、弾圧の実態を隠す裁判所の姿勢に怒りが湧きます。
また瀧本は証言の中で、髙田さんへの放学処分や立入禁止通告、立て看板の撤去やビラの回収、立ち入り禁止者の監視・追い出しを「大学が決めたこと」と居直りました。そしてそれら全てを山極寿一総長が決裁したことを明らかにしました。今回、瀧本学生課長は立入禁止の根拠となる「迷惑行為」には言及できませんでした。
当然です。当局が言う「迷惑」とは普段のビラまきや宣伝活動であり、禁止し「犯罪」に仕立てることに1ミリの社会的正義もありません。ここを徹底的に追及し、山極総長を引きずり出して京大の体制を問う闘いに入ります。
今、斎藤郁真さんが全く同じ「建造物侵入」で起訴され、広島大学でも2人の仲間が「傷害」でっち上げで逮捕されています。安倍政権が改憲・戦争に突き進む中で、逮捕・起訴量産の道具として大学が使われているのです。ビラまき弾圧を粉砕し、大学を労働者・学生の手に取り戻そう!
次回は6月24日(月)午後2時から、弁護士が瀧本学生課長を追及します。
(京都大学・作部羊平)