セブン・警察・安倍一体のでっち上げ逮捕 河野正史さんを翌日奪還 解雇阻止し6・9労組結成へ
週刊『前進』04頁(3040号01面03)(2019/06/03)
セブン・警察・安倍一体のでっち上げ逮捕
河野正史さんを翌日奪還
解雇阻止し6・9労組結成へ
(写真 セブン株主総会の前で演説する河野さん【5月23日】)
5月27日にでっち上げ逮捕されたセブンイレブン本部社員で地域合同労組千曲ユニオン副委員長の河野正史さんが、翌28日に奪還された。セブン本部と国家権力中枢が一体となって、力ずくでコンビニ関連ユニオンの結成をたたきつぶそうとしたが、全国に広がる怒りの声と千曲ユニオンの即座の反撃でこれを粉砕した。大勝利だ。この労働運動つぶしの不当弾圧と河野さんへの解雇策動を断じて許さず、6月9日のコンビニ関連ユニオン結成をかちとろう。
労働運動つぶしを狙い弾圧仕組んだ
5月27日早朝、長野県警は千曲ユニオンの組合事務所と組合役員宅2カ所を家宅捜索し、河野さんを不当逮捕した。容疑は「建造物侵入」。「昨年12月20日に信州大学の構内に許可なく侵入し機関紙を掲示した」というものだ。だがこのような事実は全く存在しない。完全なでっち上げだ。これは、6・9コンビニ関連ユニオン結成をたたきつぶすことを狙った労働運動つぶしの弾圧にほかならない。絶対に許せない。
逮捕令状の発布日は5月23日。この日は、セブン経営陣に社会的批判が集中する中で、千曲ユニオンと全国の仲間がセブン株主総会抗議行動に立ち上がり、関連ユニオン結成と時短ストを呼びかけた日だ。完全に追い詰められたセブン経営陣が弾圧を仕組んだのだ。
セブン本部社員の河野さんは、セブンやその関連会社の過労死レベルの労働実態や、加盟店オーナーが本部優先の経営によって自死や家庭崩壊に追い込まれる現実に怒り、セブン本部と闘ってきた。東京・東日本橋一丁目店オーナーが借金を生命保険で返済しようと自殺未遂に及んだ事件に対しても、河野さんは4月1日、本部に抗議する指名ストに立ち上がった。闘いは、労働組合のない会社として創業したセブンの強権支配を打ち破り、コンビニ関連ユニオンが結成されるまでに広がっている。
24時間365日、労働者を死ぬまで搾り取ることで成り立ってきたコンビニ商法の根幹が揺らぎ、コンビニ労働に代表される過労死や非正規雇用によって苦しめられてきた全労働者の怒りが噴出している。危機に立つセブン経営陣と安倍が焦りにかられて、闘いの先頭に立つ河野さんを狙い撃ちにしたのである。
元警視総監・米村が懲戒解雇を策動
今回の弾圧は、セブン本部、安倍、警察権力が一体で仕組んだ不正・腐敗の限りを尽くした弾圧だ。セブン&アイ・ホールディングス社外取締役には、警視庁公安部長や警視総監を歴任した米村敏朗が就いている。米村は第2次安倍政権の内閣官房参与も務めた、安倍と一体の人物だ。セブン本部はこれまでも安倍―米村を背景に、オーナー、社員を過労死や自死に追い込んできた経営陣の犯罪をことごとく隠蔽(いんぺい)してきた。河野さんの4・1指名ストにも、セブン本部は「お前を警察に突き出す」と言い放ち、暴行事件を捏造(ねつぞう)し、懲戒免職を策動したが、破綻した。そこで今回の弾圧に及んだのだ。
セブン本部と安倍、国家権力が金持ちなどの特権を守るために労働者の叫びをどれほど圧殺してきたことか! このような支配はもはや通用しない。こんな腐敗した連中は打倒しよう。河野さんとコンビニ労働者を守りぬき、6・9コンビニ関連ユニオン結成と7・11時短ストをかちとろう。