広島大が学生売り渡す 2学生逮捕 大学職員がわざと転倒
週刊『前進』02頁(3039号02面02)(2019/05/30)
広島大が学生売り渡す
2学生逮捕
大学職員がわざと転倒
広島大学で活動していた全学連のメンバー2人が5月22日、広島県警公安課に「傷害」の疑いで逮捕されました。2人が4月に「大学職員に怪我を負わせた」ということが「容疑」ですが、とんでもないでっち上げです。
実際に何が起こっていたのか----それは広島大の学生が当日撮影した動画に残されています。日頃、学生にパワハラや恫喝を繰り返してきた広島大職員の田中恵一が4月4日朝、掲示板から学生のビラを無断で剥がすという言論弾圧を行います。今回逮捕された2学友らは、田中職員に対してビラを返すよう冷静に説諭します。ところが、田中職員は学生を口汚い言葉で大声でののしり、学生に体当たりを繰り返すなどしたのです。その過程でわざと転んだことを「傷害」とわめきたて、広島大が公安警察と一体になって学生を逮捕させた----これが実際に起こったことでした。まさに「転び公妨」そのもの、完全なでっち上げ弾圧です。
広島大ではこの間、露骨なサークル活動破壊が行われてきました。これに対して、2学生らは不屈にサークル活動の自治と自由を守るために闘ってきたのです。そして、その闘いの拡大と進展を恐れた広島大当局は、学生を個別に呼び出したり、家族にうそを吹き込んで恫喝したりしようとしましたが、いずれも完全に粉砕されてきました。その広島大当局がついに踏み込んだのが、学生の警察への売り渡しだったのです。
今回の不当逮捕は、5月17日の斎藤いくま前全学連委員長起訴(京都大におけるビラまきを建造物侵入とするもの)と並んで、全学連と全国学生運動に対する攻撃です。学生運動をしたら逮捕するという、すべての学生にかけられた脅迫に他なりません。学生運動に対する弾圧には、学生運動の拡大・発展で応えるのみです。昨年11月の東洋大弾圧では、学生運動の拡大で警視庁公安部に敗北を強制しました。今回も運動の発展こそが、連続する弾圧を打ち破る鍵です。すべての学生に、9月全学連大会への大結集を訴えます。
(全学連委員長・高原恭平)