運転士・車掌廃止阻止!6・9集会へ 今こそ国鉄解雇撤回の大運動を 千葉県労働委の却下決定弾劾

週刊『前進』02頁(3039号01面01)(2019/05/30)


運転士・車掌廃止阻止!6・9集会へ
 今こそ国鉄解雇撤回の大運動を
 千葉県労働委の却下決定弾劾


 6・9国鉄集会は、運転士・車掌を廃止し鉄道業務の全面的な分社化を狙うJRと対決し、JRをモデルに「労働組合のない社会」をつくって総非正規職化を強行しようとする安倍政権の「働き方改革」を打ち砕く決戦だ。

解雇の真相を隠す

 この集会を目前に控えた5月24日、千葉県労働委員会は動労総連合が国鉄1047名解雇撤回を求めて申し立てた事件について、却下決定を送付してきた。この暴挙を徹底弾劾する。
 決定は、1987年4月の国鉄分割・民営化による解雇について昨年5月になされた申し立ては、申し立て期間を過ぎているとして切り捨てた。さらに、1047名解雇がJR設立委員によってなされた事実を突き止め、解雇の責任がJRにあることを明らかにした動労総連合の主張に対し、「提出された全証拠をみても、設立委員自身の不当労働行為への関与が明らかになったとは言えない」と言い放った。だが、審問(事実調べ)もせずにどうしてこんなことが言えるのか。
 千葉県労委は第1回調査の冒頭で「最高裁判決に反する命令は出せない」と言い、第2回調査で審査の打ち切りを宣告した。これに対し動労総連合は、労働委員会による審査拒否を弾劾する行政訴訟を千葉地裁に起こし、裁判は継続中だ。
 その結論も待たずに千葉県労委が早々と却下決定を出してきたのは、JR設立委員が1047名解雇の首謀者だったという解雇の真相が明らかになることを、心の底から恐れたからだ。

転籍の強要が狙い

 JRの運転士・車掌廃止提案は、鉄道の全業務を分社化することが大前提になっている。JRはまた、労働者に同じ仕事を10年以上はさせないと言っている。つまり、10年たっても管理職に昇進できなければ、使い捨てにし、分社への転籍を強いるのだ。
 転籍とは、JRとの雇用関係を断ち切り、外注先と雇用関係を結ばせるということだ。これは、JRが労働者を好き勝手に解雇できなければ成り立たない。だからJRはすべての労働組合を解体し、解雇・転籍に対し労働者が争う余地さえ奪おうとしているのだ。
 国鉄分割・民営化以来、32年にわたり不屈に闘われる1047名解雇撤回闘争は、「首切り自由」の攻撃に立ちはだかってきた。それは、過去の問題を争っているのではなく、現在の攻撃の核心を撃つ闘いだ。だから安倍政権とJRは、この闘いを押しつぶそうと必死になっているのだ。
 だがそれは、運転士・車掌廃止に怒りの声を上げ、職場から立ち上がりつつある青年労働者と1047名解雇撤回闘争が結合した時、JRのあらゆる攻撃を根本から覆せることを示している。6・9集会に結集し、総反撃の扉を開こう。

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改憲と戦争の道とめよう 「非正規だけの社会」にするな
今こそ国鉄1047名解雇撤回へ
国鉄闘争全国運動6・9全国集会
 6月9日(日)午後1時開始(正午開場)
 東京・上野公園野外ステージ(水上音楽堂)
 呼びかけ/国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動(国鉄闘争全国運動)〔事務局/千葉市中央区要町2―8 DC会館〕
 韓国・鉄道労組が参加決定!

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