団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』02頁(3035号02面03)(2019/05/16)


団結ひろば 投稿コーナー

(写真 選挙戦最終日の4月20日、西荻窪駅前で支持者の区民と握手をして回るほらぐちさん)

学生も政治に参加できる!
 東京大学文学部 津島 光

 杉並区議選において、ほらぐちともこさんが上位当選を果たしたことをうれしく感じています。街頭演説でのビラ配りなどをお手伝いした立場から、感想を少し述べたいと思います。
 第一に、学生も政治に参加できることを実感しました。本来、当たり前であるはずのことですが、初めて選挙運動に参加した私にとっては、政治に参加するということ自体が新鮮に感じました。
 大学では、講義やゼミを通じて、政治や社会問題に関する議論を行うことはありますが、実際に行動を起こすことは過度に避けられていると感じます。
 選挙では、人前に出ることに最初こそ気恥ずかしさもありましたが、その過程を通じて、ほらぐちさんの演説にもあったように、不満があれば声をあげていいんだ、社会は変えられるんだ、という認識を身につけることができました。
 また、街頭で区民のみなさんと議論ができたことも貴重な経験となりました。偶然、駅前を通りかかった方と阿佐ケ谷地域の再開発に関して、お話しすることもありました。選挙といえば、候補者の名前を連呼するか、主張を一方的に繰り返すイメージがありましたが、双方向の議論ができたことが印象に残っています。十分な説明がないまま進められる再開発計画に住民と共にたたかうという姿勢だからこそ、区民が声をあげることを抑えつけるのではなく、一緒になって運動をつくり上げていくことを目指し、その第一歩が実践できました。これを選挙期間限定の特別な話に終わらせず、大学の中でも外でも日常的に議論ができる環境をつくり出し、行動につなげられるようにしたいと思います。
 ほらぐちさんの当選が象徴的に示しているのは、社会に爆発する不満や怒りを、天皇代替わりや五輪のお祝いムードで圧殺することを許さない民衆の意思であり、今後も声をあげ続けたいと思います。

「信念貫いて」の声に応える
 東京西部ユニオン 山本敏昭

 「今度こそ勝つ」という決意と粉骨砕身の闘いで「地滑り的勝利」を勝ちとった杉並区議会議員選挙。当選を決めた午後、ユニオン事務所を訪れたほらぐちさんと涙で握手、人生で最高の感激を経験しました。その夜の報告集会で、ほらぐちさんが何人もの支持者から「うれしくて涙が出ました」「中核派が3千票以上支持された。自信を持って信念を貫いて」と激励されたと話していました。
 今回、職場近くの駅頭街宣に出て姿をさらす決断をした労働者が、職場でも「組合として解雇撤回の闘いに取り組むべきだ」と提案しました。
 阿佐ケ谷再開発撤回の運動と組織の発展も、労組拠点づくりも、新生議員との一体共同の取り組みが必ず前進させると思います。青年労働者からの真剣な労働相談も相次いでいます。
 ところで、選挙直後2日続けて、わが東京西部ユニオン事務所(ほらぐち事務所)前の青梅街道に3台の右翼の街宣車が横付けしました。「中核派に杉並区の税金を使わせるな」「革命を起こす目的の非常に危険な党派」等々大音響でがなる。許せないことだが、安倍の改憲への怒りをかきたてる「逆効果」で、私たちを勢いづかせるだけです。
 5・1銀座メーデーは、ほらぐちさんを先頭に、警察権力にも右翼にも一指も触れさせず大きな共感をかちとりました。

住民が主体と訴え支持獲得
 関西 K・T

 今回のほらぐち選挙では区民の中に分け入って、ほらぐちさんへの支持を訴えて連日動き回りました。
 はじめは、「ほらぐち? 誰それ」と言われることも多くありました。そこから、何度も足を運ぶにつれて、相手の思いが多く語られます。
 「児童館廃止は本当に許せない」「私の地域でも再開発が進められている」「沖縄の基地建設強行は許せない」「田中区長と安倍首相は完全に一緒」などなど。こうした思いをつなげていくのを意識しました。
 多くの区民と話をして感じたことが二つありました。一つは、形は違えどみんなこの社会に対して心から「おかしい!」と思っていることです。もう一つは、私たちの日々の実践の中にこそ、区民に応える具体的な方針があるということです。
 ある共産党支持者の女性とは「どうすれば再開発を止めることができるのか」をめぐって、何回も議論になりました。私は高円寺再開発を止めた都政を革新する会の闘いを紹介し、「住民が主体になる運動をつくりたいんです。止めるのは政治家ではなくあなたです」と必死に訴えました。何よりも、阿佐ケ谷の労働者が闘いに立ち上がっていることに対して大きな信頼が寄せられ、最後は支持を表明してくれました。
 改憲と戦争の時代に、多くの青年は怒りはありながら、「どうすればいいのか?」と真剣に悩んでいます。青年にこそ力があると真正面から訴えて、職場や地域に団結をよみがえらせましょう!

スト貫く全港湾を激励訪問
 国鉄闘争全国運動・新潟 阿部啓輔

 4月上旬、ストライキを闘う全港湾日本海地方本部へ動労総連合・新潟の青年組合員とともに激励とお礼を兼ねて駆けつけました。書記長が執務中でしたので私たちの来意を告げて対応してもらいました。
 私からは動労総連合・新潟が作った檄布と連帯メッセージ、組合ニュースをお渡しし、ストへの連帯と共感の気持ちを話しました。
 書記長は「激励いただき、ありがとうございます。地方本部は日本海側の港で組織しており、対象の組合員は数百人になります。今回の闘いは産別最低賃金制の確立と事前協議制の堅持が大きな柱です。相手側が要求をのめばストはすぐにでもやめますが、なかなかそうならないのでストを続けています」と組合の方針を明確に話してくれました。
 今回のストは「産別最低賃金確立、事前協議制の堅持」が大きな柱ですが、港湾荷役の経営側はかねがね全港湾のストに対して、独占禁止法をもちだして妨害しようとしています。
 この攻撃は韓国などで導入されようとしている「労働組合による不当労働行為」導入の攻撃ともつながっていると思います。その意味では今回のストは国境を越えた普遍的な意義を持つものです。また、全港湾日本海地本は共謀罪の成立に強い危機感をもっており、法律の制定を契機にして無実の星野文昭さんの解放に向けての運動に組織を挙げて取り組みを始めました。再審開始要求の署名や新聞意見広告、「星野さん解放の要望書」への協力などです。
 今回、星野文昭さん解放は実現しませんでしたが、労働組合が参加することで星野さん解放の運動は一段と力強くなります。労働組合の団結強化と星野さん解放を一日も早く実現するためにがんばりましょう。

JR関連会社で職場代表選
 動労福島 金子哲夫

 私は、JRの子会社の仙台営業所で、仙台駅の清掃の仕事をしています。これまで私の職場では、労使協定などを結ぶ職場の過半数代表者の選び方は、「Sチーフ(チーフは管理職)でいいですか」、と副所長が一人一人に同意を求めるやり方でした。そういうやり方はおかしいと異議を申し立ててきましたが、私自身、職場にだいぶなじんできたので、職場代表者に立候補しようと決めました。
 2月末の朝礼で、緊張しましたが、「職場代表に立候補する。今までの選び方は民主的ではない。民主的選挙を行え」と要求しました。私の言うことが正当なので、会社は選挙を行わざるをえなくなりました。私とSチーフが立候補しました。私は以下のように立候補の抱負をチラシに書き、掲示板に張られました。
 「私は自分と仲間が健康で、清掃の仕事を、誇りを持って働き続けられる職場にしていきたい。そのためには、現場の立場に立ち切る職場代表者が必要だと考え、立候補しました」
 3月18日に開票が行われ結果は、①金子 5票、②Sチーフ 124票、③無効票 6票。選挙は管理職が1・5㍍ぐらいのところで見守る中での投票でした。そういう、きわめて金子に「○」をつけにくい状況の中で、4人の仲間が私に投票してくれました。勇気ある反乱に感動しています。
 選挙後も変わらず、私に接してくれている職場の仲間たちに感謝しています。

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