5・23狭山闘争に立とう 不当逮捕56年 石川一雄さんと連帯し再審を
5・23狭山闘争に立とう
不当逮捕56年
石川一雄さんと連帯し再審を
狭山事件の犯人にでっち上げられた無実の部落民・石川一雄さんが不当逮捕された1963年5月23日から56年を迎えようとしている。不屈に闘う石川さんと連帯し再審・無罪へ、全国水平同盟と部落解放東日本共闘会議が呼びかける5・21東京高裁包囲デモ、東京・大阪・広島の5・23狭山集会を成功させよう。
改憲・天皇制と対決
安倍政権は改憲と戦争に向けて天皇を「国民統合の象徴」「階級対立を超越した存在」として押し出し、労働者を分断し搾取と収奪、差別と抑圧を極限まで進めようとしている。天皇の代替わりを使って労働者の怒りを抑え込み、闘いをつぶす攻撃をかけている。
3月25日、四国地方更生保護委員会は、沖縄闘争を闘い殺人罪をでっち上げられ44年も獄中にある星野文昭さんの仮釈放を不許可にした。彼ががんであると知りながら放置した上でだ。
また、最高裁は4月16日と18日、同和対策事業としての園芸の場である植木団地(大阪府高槻市)からの追い出しを認める決定を出した。大阪高裁の「(市の)使用許可が自立自営化を妨げた」という、「部落民は甘えるな」「お上に逆らうな」と言わんばかりの差別判決を認めた。部落差別をあおり生存権を奪う解放運動絶滅宣言であり、狭山闘争解体宣言でもある。
さらに大資本と闘う関西地区生コン支部には延べ58人逮捕という労組をつぶす弾圧がかけられている。これら全体が安倍の追い詰められた改憲・戦争攻撃だ。
でっち上げは破産
東京・杉並区での改憲と天皇制に反対する洞口議員の誕生と、「天皇即位でメーデーをつぶすな」という5・1銀座デモは、安倍の攻撃を打ち破った。この地平を5・21東京高裁包囲デモと5・23狭山集会の成功で発展させよう。
石川一雄さんは5・23集会へのメッセージで訴えている。「第3次再審請求に命を懸けて活動を展開している」「今年の後半は裁判所が鑑定人尋問などの事実調べをおこなうかどうかのヤマ場を迎える」「裁判所を動かすのは、一にも二にも世論の喚起」
石川さんを犯人とした決め手は、石川さん宅の鴨居から見つかった被害者の持ち物とされる万年筆だ。下山第一、第二鑑定は、発見された万年筆と被害者が使っていた万年筆のインクの成分が違うことを科学的に証明した。証拠を警察がねつ造したこと、狭山事件が警察・検察・裁判所がぐるになった権力犯罪であることを暴いた。
下山鑑定は裁判所・安倍政権を追い詰めている。再審開始の要件である新規・明白性のある最大の証拠、下山鑑定の事実調べを拒否することは許されない。石川さんに応え、下山鑑定を武器に鑑定人尋問、事実調べ、再審をかちとろう。
水平社乗り越えて
全国水平同盟は戦前の全国水平社が侵略戦争の担い手になっていった歴史を乗り越えようと、安倍の改憲と戦争に向けた部落解放運動絶滅攻撃に立ち向かっている。労働者階級の団結で全ての人々を解放するために奮闘している。共に闘い勝利しよう。
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石川一雄さん不当逮捕56カ年糾弾!狭山第3次再審闘争勝利!5・23狭山闘争
■東京高裁包囲デモ
5月21日(火)午前11時30分
日比谷公園霞門集合/正午 東京高裁包囲デモ/午後2時 高裁要請行動/
主催 全国水平同盟、部落解放東日本共闘会議
■5・23狭山集会・デモ
東京
午後6時30分
浜町区民会館(中央区日本橋浜町3―37―1)
主催 全国水平同盟杉並支部、部落解放東日本共闘会議
関西
午後7時
中之島公園広場(大阪市北区中之島1―1)、集会後デモ
主催 全国水平同盟、関西労働組合交流センター
広島
午後6時30分
いきいきプラザ(広島市西地域交流センター、西区福島町1―19―12)
主催 部落解放広島共闘会議