沖縄から世界を変えよう 辺野古新基地建設許さない青年先頭に労組拠点建設を マルクス主義青年労働者同盟
沖縄から世界を変えよう
辺野古新基地建設許さない青年先頭に労組拠点建設を
マルクス主義青年労働者同盟
全国の青年労働者に5・15沖縄闘争への決起を呼びかけます。安倍政権は3月25日に沖縄県民の圧倒的な反対と怒りの声を踏みにじり、新基地建設のために辺野古の新たな区画への土砂投入を開始しました。それに対して、現地では土砂搬入のゲート前での座り込み、抗議行動が闘われています。安倍政権は危機に立ちながらも、2020年に新憲法を施行するという方針を維持し、労働組合をつぶして戦争のできる国にしようとしています。5・15沖縄闘争を闘い、安倍の改憲・戦争を阻止しよう。
軍事訓練を繰り返す米軍
沖縄では、日米帝国主義による戦争政策が人民の深く、激しい怒りを呼び起こしています。
沖縄では、米軍関係者による事件は後を絶たず、4月13日にも北谷町で米兵による女性殺害事件が起こったばかりです。17年12月にはヘリ部品が普天間飛行場のすぐそばの緑ケ丘保育園に落下し、ヘリの窓が普天間第二小学校の校庭に落下しけが人が出ています。一つ間違えば子どもたちの命を奪う重大事故です。
さらに、軍事訓練が連日にわたって繰り返されています。自衛隊の基地が石垣島、宮古島などで地元の反対を無視して増設されています。米軍の訓練も、嘉手納基地では、東京都の横田基地からオスプレイが飛来し海兵隊の降下訓練が強行され、山口県の岩国基地からF35B戦闘機が飛来し着陸訓練が行われ、韓国からもU2偵察機が飛来しています。周辺住民に対しては、騒音という形で訓練の強行をあきらめさせようともしています。
これらの戦争政策に対して、沖縄県民は何度も反撃に立ち上がっています。2月24日の県民投票では43万人を超える人が辺野古「埋め立て反対」を表明し、安倍政権を完全に追いつめました。辺野古現地では、安倍政権が土砂投入を強行し、どれだけ沖縄の闘いの圧殺を狙っても、工事用ゲート前には体を張って座り込む人々が続々と登場しています。
県民投票直前の2月4日、沖縄地区港湾労働組合協議会(沖縄地区港湾)は事前協議なしに自衛隊車両の荷役を強行したことに反対して、400人がストライキに立ち上がりました。
基地労働者を先頭に2度のゼネスト
「命どぅ宝」(命こそ宝)という有名な沖縄反戦運動のスローガンは、日帝国家と資本の延命のために命をも奪われてきた沖縄から発せられた闘いの言葉です。
沖縄の怒りは、戦争と搾取によってしか生き延びられない帝国主義に対する根底的な怒りです。第2次世界大戦では、沖縄は「国体護持」=天皇制維持のための捨て石とされ、民間人9万4千人を含む日米あわせて20万人もの人々が死ぬ戦場とされました。戦後も日帝の延命のために米帝に売り渡され、憲法9条の裏側で沖縄には日米安保最大の実体の基地が押し付けられ、一貫した差別・分断政策がとられてきました。
その中で闘いを切り開いてきたのは労働組合の存在でした。なかでも基地撤去を要求して闘われた1971年の2度の全島ゼネストの先頭に立ったのは基地の青年労働者でした。
基地建設を止め、改憲・戦争を止める力は、労働者の団結した行動にこそあります。基地を建設するのも、戦争に行かされるのも、職場で日々働き社会を動かしている労働者だからです。
改憲へ突進する安倍政権
4月の統一地方選を受けて情勢は大きく動き出しています。杉並区議選での洞口朋子さんの上位当選は、候補者本人が最先頭で闘い続け、さらに青年・学生と全国の仲間がともに闘ってつかんだ勝利です。労働者が次々と非正規職に置き換えられ、また年収300万円以下労働者が4割にもなる社会で、「もう我慢できない!」という怒りがマグマのように噴き出しています。こうした青年の怒りとつながることができた選挙闘争でした。
安倍政権は、「4月統一地方選で改憲に向けた国民運動を」と呼びかけていましたが、無様な破産をさらけだしました。また、改憲と労働組合破壊のために、新天皇即位を5月1日のメーデーにぶつけおしつぶそうとしましたが、この策動は国鉄闘争が守りぬいてきた労働運動の強固な団結を前に粉砕されています。しかし、だからこそ安倍は5月3日にあらためて2020年新憲法施行を宣言し、いっそう凶暴化して突進しています。
日本帝国主義の争闘戦からの脱落が安倍政権を追いつめています。米製造業の没落と中国の急速な台頭で米中対立が激化する中、朝鮮半島危機、中東危機、中距離核戦力全廃条約の破棄、イギリスのEU離脱問題など戦後世界体制の崩壊局面を迎えています。安倍政権は、米トランプ政権とともに朝鮮侵略戦争に突進すると同時に中国との戦争にも備えています。そのために改憲をし、自衛隊を侵略軍隊化しようと狙っています。労働者の団結を破壊して、労働組合を一掃しようとしています。関西生コン支部への共謀罪を先取りした大弾圧や、JR東日本での労働組合解体攻撃が強行されています。
これに対して韓国のろうそく革命やアメリカのUTLA(ロサンゼルス統一教組)のストライキ、フランスの黄色いベスト運動など全世界で青年たちが闘いに立ち上がっています。
「働き方改革」によって、労働者に賃下げと非正規職化、長時間労働が強制されている中で、労働組合の闘いがこれまでになく重要になっています。来年以降の5月1日のメーデーにおいても、拠点労組を増やし、さらに組合員を拡大して、大隊列をつくって登場しよう。職場と地域を組織した階級的労働運動の復権と、改憲・戦争阻止!大行進運動の発展を青年が先頭に立ってつくり出そう。
5・15沖縄闘争に結集を
青年労働者は、自らの生き方をかけて沖縄の怒りと共に闘おう。
青年のリーダーである洞口さんは「選挙に行くことすらできない6割の人たちこそが、本当は社会を動かしている。この人たちと共に社会を変えたい!」と訴えました。これは、私たちの思いと完全に重なります。今こそ、原則的な労働運動を軸に、沖縄から帝国主義戦争を吹き飛ばす闘いを巻き起こそう。
コールセンターの青年がつくったIJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組の闘いが軸となって、「基地の島」=「非正規職の島」である沖縄から非正規職撤廃・基地撤去の闘いを粘り強く進めてきました。全国の青年の力で5月19日に開催される「オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会」の成功をかちとろう。基地建設を止め、改憲と戦争を阻止するための青年労働者の闘いがここにあります。
9月臨時国会での改憲発議をさせない労働者と労働組合の決起を、夏から秋にかけての職場での闘いを通してつくり出そう。
戦争か革命かが問われる時代だからこそ、次の世代を担う青年は、自らの闘いで労働者階級の解放に向けて前進しよう。階級支配を廃絶し、戦争も基地もない社会をつくり出すために、そして、安倍政権を打倒し改憲と戦争を阻止するために、全国の青年は5・15沖縄闘争に集まろう!
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「復帰」47年5・15沖縄闘争
●日本IBM・ビジネスサービス労働組合
支援共闘会議第6回総会
18日(土)午後1時 沖縄県青年会館 (那覇市久米2―15―23)
●5・18国際通りデモ
18日(土)午後4時 県庁前県民広場を出発
主催/改憲・戦争阻止!大行進 沖縄
●「復帰」47年5・18沖縄集会
18日(土)午後6時 沖縄県青年会館
主催/改憲・戦争阻止!大行進 沖縄 共催/国鉄闘争全国運動・沖縄
●5・15平和とくらしを守る県民大会
19日(日)午後0時30分 宜野湾海浜公園野外劇場
主催/沖縄平和運動センター
●オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会
19日(日)午後6時 沖縄県青年会館
主催/青年集会実行委員会