安田純平さんが講演 東北大新歓学生・市民が200人

週刊『前進』02頁(3033号02面06)(2019/05/09)


安田純平さんが講演
 東北大新歓学生・市民が200人


 シリア取材中に武装勢力に3年4カ月にわたり拘束されたジャーナリストの安田純平さん(45)が4月23日夜、東北大学川内キャンパスで講演し、「現地に入るジャーナリストは絶対に必要だ」と、厳しい戦場を取材する重要性を訴えました(写真)。東北大学生自治会による新入生歓迎企画で、200人を超える学生・市民が参加しました。
 教室の貸し出しを制限するなど、大学当局の妨害がありましたが、参加者は予想をはるかに超えました。
 安田さんは撮影したシリアの映像などを公開しました。混乱する野戦病院や砲撃を受けた子どもの遺体の映像もありました。
 「自己責任論」の批判について安田さんは、「自己責任は当然で、『自己責任だから行くな』という政府の態度は矛盾している」と指摘しました。
 アンケートには様々な感想が寄せられました。
 「実際に肌身で、現地で、戦争を感じ、生活をし、取材をしてきた方から得られる情報量は本当に多く、『戦争』という大きなテーマをよく考えることができる機会となった」(高校3年生)。「なかなかない機会で、お話を聞けてよかった」(大学1年生)。「戦争を絶対に起こしてはいけないと思った。子どもが苦手な安田さんでさえ、弱い立場に心を動かされたとのこと。『後方支援=戦争に加担している』日本はずるい」(匿名)
 安田さんの話に多くの人が心を揺さぶられたことは間違いありません。
 東北大学生自治会は戦争反対の原点に立ち、今後も様々な企画を行います。

広島大で2企画

 広島大学では、4月11日に京大同学会の安田淳敏委員長による「京大タテカン戦争1周年」講演会を、24日には池内了名古屋大名誉教授を招いての「大学と軍事研究」講演会を行いました。
 二つの講演会は広大当局による自治会潰しと対決する中でうちぬかれました。
 広大当局は、入学式などで新入生に「自治会は大学と関係ない団体」なる虚偽と悪宣伝をふりまく、掲示板に貼った企画ビラを勝手にはがす、昼休みのビラまきも「お前は大学にいらない」などと大声で恫喝しながら妨害するという、かつてない弾圧を行いました。
 にもかかわらず、企画を担う仲間たちは団結をより強化し、企画への新入生の参加を勝ち取りました。自治会に対する当局の悪宣伝を知った上での参加です。
 新入生歓迎企画をさらに成功させ、改憲阻止!大行進運動を全国の大学で盛り上げていきましょう。
(全学連委員長・高原恭平)

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