三里塚一斉行動 NAAの買収策動許すな 高裁あて要望書集め
週刊『前進』04頁(3032号04面04)(2019/04/29)
三里塚一斉行動
NAAの買収策動許すな
高裁あて要望書集め
4月21日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は第72回の空港周辺情宣一斉行動を行った。午前8時半、天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まり、東峰の萩原富夫さんの司会で朝の打ち合わせを行った。(写真)
この日用意された反対同盟ニュース67号は、冒頭に3・31全国集会の報告記事。続いて、市東さん農地取り上げ強制執行を阻む請求異議裁判控訴審(東京高裁第4民事部)第1回が9月24日、大法廷で開かれると決まったことを受け、高裁あての要望書への協力を呼びかけている。さらに騒音と落下物事故を弾劾し、10月末からのA滑走路の深夜運用時間延長に反対の意志を示そうと訴えている。
一同はそれぞれの担当地域へと向かった。事務局の伊藤信晴さんは白桝部落を中心に、婦人行動隊の宮本麻子さんは成田市川上地区西部を、決戦本部長の太郎良陽一さんは芝山町山中を回った。
多くの農家が田植えとその準備に追われる中、「要望書は書いておくので今度取りに来てくれ」とほとんどの農家が快諾した。
成田市のある住民は「4代約200人の先祖の眠る共同墓地の買収に向けた同意書をNAA(成田空港会社)が取りたいと言ってきたので、部落集会が行われた。NAAは金で計画を進めることしか考えていない」と弾劾した。
午後5時に再び離れに集まった仲間は一日の集約を行った。この日集まった要望書は10通。同盟への期待の広がりを確認した。
最後に市東さんが「地域を回り、住民と地道に対話を重ねる。これからもがんばろう」と締めくくった。