改憲・戦争、天皇制と闘う東西入管集会に集まろう
改憲・戦争、天皇制と闘う東西入管集会に集まろう
1990年に始まった「外登法・入管法と民族差別を撃つ東西交流集会」は、今年30回目を迎える。
在日と共闘し30年
80年代、在日朝鮮人を先頭に激しく闘われた指紋押捺(おうなつ)拒否闘争(外国人登録に際し指紋を押すことが強制されていた)の継続と発展をかけ、全国交流集会(当初は「外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会」)が始まった。その当時関西を中心に戦闘的な在日朝鮮人が「在日朝鮮人共闘(在朝共)」を結成、在朝共との共同闘争として集会が勝ちとられた。その中心に、当時関西生コン支部副委員長だった高英三(コヨンサム)さんと弟の高英男(コヨンナム)さんがいた。在日と日本人労働者の共同闘争として始まり、動労千葉を先頭とする11月労働者集会陣形、階級的労働運動と共に進んできたのである。
日帝の侵略戦争と植民地支配の歴史が不可避に生み出した存在が、在日朝鮮人・中国人だ。80年の韓宗碩(ハンジョンソク)さんの決起から指紋押捺拒否闘争が全国に広がった。外国人登録法違反で起訴された在日は、法廷を日帝の侵略戦争と植民地支配を告発する場に変えて、指紋押捺制度の違憲を争った。これに対し89年、昭和天皇ヒロヒトの死に伴う「大赦」が公判中の韓宗碩さんら34人を「免訴」とし、闘いの場を奪った。入管法・入管体制との闘いは、改憲と戦争、天皇制攻撃との闘いだ。
廃炉作業に外国人
さらに80年以降、世界を新自由主義攻撃が覆う中、アジアを始め全世界から外国人労働者が来日し、今や日本で働く外国人労働者は146万人を超えている。
労働力不足という存亡の危機にあえぐ安倍政権は、就労資格「特定技能」を新設する改悪入管法を4月1日に施行。しかし、この「特定技能1号」は、最長5年の期限付き、家族の帯同禁止という非人間的なものだ。「現代の奴隷労働」と国際的に批判されている外国人技能実習制度から「技能移転のための国際貢献」の建前をはぎ取り、究極の非正規職労働者として外国人の青年労働者を導入しようというものだ。
4月18日、東京電力が福島第一原発の廃炉作業に「特定技能」の就労資格で外国人労働者を従事させることを決めたという衝撃的なニュースが流れた。東電は、3月28日の安全衛生推進協議会でゼネコンなど協力会社数十社に周知したというのだ。
上限5年で帰国させる外国人労働者に被曝労働を強制し、被曝線量の管理、被曝による労災など、誰が最後まで責任を取るというのか! 東電は命まで使い捨てようというのだ。絶対に許せない!
安倍政権は、天皇代替わりを5・1メーデーにぶつけ、改憲・戦争と闘う労働組合を一掃する攻撃に打って出ている。韓国でも今、ムンジェイン政権の労働改悪に労働者の怒りが爆発している。民主労総ソウル地域本部を迎え、東西交流集会を労働者の国際連帯闘争として闘いとろう!
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入管法・外登法と民族差別を撃つ東西交流集会
■第28回関西交流集会
4月27日(土)午後2時
大阪市立東成区民センター 集会後、デモ
講演 ロウソク革命後の韓国
金元重さん(千葉商科大学教授)
主催 関西実行委員会
朝鮮戦争に反対する在日朝鮮人の会
■第30回全国交流集会
5月5日(日)午後1時
横浜市鶴見公会堂
韓国から 民主労総ソウル地域本部
講演 朝鮮学校の現場から
主催 全国実行委員会