根本から社会変えよう 連日、区民の怒りの決起と交流

週刊『前進』02頁(3031号01面02)(2019/04/25)


根本から社会変えよう
 連日、区民の怒りの決起と交流

(写真 足を止め演説を聞いていた区民と語り合う)


 「働く人たちが人間らしく生きられない、命よりも金もうけ、こんな社会は間違ってる! 私と一緒に社会のあり方を根本から変えましょう!」----統一地方選の最終日の4月20日夕刻、東京・杉並区のJR西荻窪駅北口で、ほらぐちともこさんが選挙戦最後の街頭演説を行った。
 ほらぐちさんを応援してきた杉並区民や全国から駆けつけた支援者、東京西部ユニオンをはじめとした労働組合の仲間、全学連の学生、さらにはツイッターや事務所への問い合わせで演説場所を知って集まった人々が西荻窪駅頭を埋めた。
 小柄なほらぐちさんが声を枯らし、その体から振り絞るように必死に訴える姿を見て、通行する人々が足を止めて演説に聞き入る。ほらぐちさんと同世代と見られる若い女性が演説を聞きながら何度も涙をぬぐい、通りがかった男性が「自民党をぶっ飛ばせ」とガッツポーズ。次々と寄せられる応援の声や握手を求める区民に応えるために、ほらぐちさんはたびたび演説を中断せざるを得ないほどだ。
 「ほらぐちさんのような人が現れるのを待っていた」「私の日頃のモヤモヤを代弁してくれた」「朝、駅前でチラシをもらって演説を聞きたいと思って来た。応援したいと思える候補に初めて出会えました」「演説を聞いて芯のある人だと分かりました。家族みんなで投票します」「阿佐ケ谷再開発なんて絶対反対です。がんばって!」----多くの区民から熱い思いを寄せられ、握手やハグを交わすほらぐちさんの目にも喜びの涙が浮かぶ。他の候補者の演説現場では到底見られない熱気と感動、そして区民との心のこもった交流と団結が西荻窪駅前にあふれた。

怒りの声集めた大激戦の7日間

 14日の告示から最終日までは、ほらぐちさんとともに若者や女性が先頭に立ち、ほらぐち陣営の強固な団結と勝利への執念で闘い抜いた激闘の1週間だった。多くの若者や女性が選挙スタッフを担い、最後まで奮闘した。
 選挙戦を通じて、住民無視の田中区政に対する多くの区民の積もりに積もった怒りの声が続々と寄せられ、新たな住民運動の萌芽が生まれた。阿佐ケ谷再開発反対の署名も、地元住民の協力を得てどんどん拡大している。
 杉並区内で行われた星野文昭さんの絵画展に参加した人からは、「仮釈放不許可」という許しがたい決定への怒りとともに、ほらぐちさん当選の報せをなんとしても獄中の星野さんへ届けなければという思いがあふれた。さらには選挙戦を通じて改憲・戦争阻止の新たなうねりが杉並の地に生み出された。
 こうして「ほらぐちさんを広め、勝たせよう」という区民の決起が拡大した。単なる「区議会の1議席」にとどまらない歴史的な大運動が、ほらぐちさんを先頭に始まった。

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