二度と侵略戦争を許さない4月選挙の勝利を祈ります 中国・学生 叶落无声

週刊『前進』04頁(3028号04面03)(2019/04/15)


二度と侵略戦争を許さない4月選挙の勝利を祈ります
 中国・学生 叶落无声



日帝の残酷な搾取を物語る「万人坑」

 私は『前進』で日本帝国主義の侵略と暴行に関する文章を読みました(シリーズ「繰り返すな戦争・日帝のアジア侵略」)。そして、これを中国語に翻訳できました。これらの文章は中国の左翼の同志たちの中で大きな意義を持っています。それは、資本家階級の宣伝とは異なり、労働者階級は国境を越えて一つだというところにあります。マルクスも「労働者は祖国を持たない」と言いました。
 3月、私は石炭の一大採掘地、中国東北部の遼寧省阜新市を訪れました。タクシーの車窓から道標を目にし、「炭鉱労働者万人坑」を訪れることにしました。
 1933年4月8日、日本軍は阜新市を占領します。ここから阜新の人民に対する、12年にも及ぶ残酷な搾取が始まりました。
 36年10月1日、日本軍は阜新市で「満炭阜新礦所」を設立。阜新の鉱山資源の全面的な略奪を宣言しました。日本の侵略者は野蛮な「人肉採掘」を採用しました。これは、労働時間を延長し、採鉱労働者の居住・生活条件を引き下げ、そして安全措置を一切しないというものでした。
 残酷な環境下で、多くの炭鉱労働者が過労や事故で命を落としました。そして死んだ労働者を埋めるために、日本の侵略者は阜新で墓地を設立しました。孫家湾という場所だけで7万人もの労働者を埋葬したのです。これは「万人坑」と呼ばれています。
 圧迫が大きいほど反抗も激しくなります。侵略者の虐待に耐えかねた阜新の炭鉱労働者は不屈の闘争を展開しました。サボタージュや工具の破壊、ストライキ、暴動など。こうした偉大な闘いは凱歌(がいか)を上げました。

炭坑没収し危険な重労働に強制徴用

①炭鉱の占領
 自国の炭鉱業を発展させ日帝の経済侵略を食い止めるため、張学良は24年に多額の投資を行って孫家湾で炭鉱を設立しました。31年の柳条湖事件の後、日本はこの鉱炭会社を「逆鉱」(日帝に逆らう炭鉱)として強制的な買収や没収、大規模な探索・調査・開発を行いました。こうして阜新のすべての炭鉱が日本の侵略者に占領されたのです。
②労働者の強制徴用
 阜新の炭鉱労働者はほとんどが東北部出身で、40年だけで錦州市から約9万人が徴用されました。それ以外に、河北・山東・河南・内モンゴルなどの労働者もいました。徴用は、だましたり強制したりする下劣なやり方で行われました。36年から45年の間に約50万人の労働者が阜新に送られました。
③非人間的な待遇
日帝の侵略下で阜新の炭鉱労働者は非人間的な待遇を耐え忍びました。彼らは低くて湿っぽい飯場に住み、服は乱れて破れ、骨と皮ばかりにやせこけていました。日本人と採鉱労働者のボスに強制され、極度に危険な重労働に14時間以上も従事していたのです。

全世界が団結して戦争と搾取消滅を

 これらの衝撃的な陳列品を見学した後、私は第4展示館に立って長い間考え込みました。そこに張り出された日本の人々の平和学習の旅の写真を見て、思いは千々に乱れます。しかし、「全世界の人民が団結し、戦争を消滅させ、搾取を消滅させる」という考えしか浮かびません。
 日本人民が帝国主義と侵略戦争に反対していることを知り、心から応援したい。中国でも同じく侵略に反対し、反動的な政府に反対して行動しています。革共同が4月21日の選挙で大勝し、安倍政権を倒し、天皇制を消滅させることを心からお祈りします。

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