広島 「免状不実」弾圧許すな

週刊『前進』04頁(3020号04面02)(2019/03/18)


広島
 「免状不実」弾圧許すな

(写真 広島地裁前行動【13日】)

 3月5日、広島大学学生運動の支援に来ていたAさんが広島県警に不当逮捕された。同時に広島大学のサークル棟を含む県内3カ所と富山県下1カ所、8日には東京の前進社本社に対して不当な家宅捜索が行われた。容疑は免状不実記載。「富山県運転免許センターで、実際には住んでいない富山市内の住所を届け出て運転免許証を更新した疑い」などとされている。絶対に許せない! Aさんは現に住んでいる住所で免許証の更新をしている。
 これは、広大で学生運動が爆発することを恐れた国家権力が免状不実記載をでっち上げた不当な弾圧だ。広大でも「大学の言うことを聞かなければサークル解散」とする誓約書の強要、ビラまき・ビラ貼り・立て看板すべてを規制するルールの一方的制定が始まっている。多くの広大生が当局の規制強化に不満を持っている。こうした広大生の怒りが全国大学で高揚している学生運動・全学連運動と結びつくことを広大当局、国家権力は恐れているのだ。
 今回の弾圧の狙いは、改憲に向けた政治弾圧だ。安倍・自民党は、4月統一地方選で改憲を前面に訴える姿勢を固めた。憲法を変えるために地方から意識改革を進めるとしている。
 しかし、広島は「被爆地ヒロシマ」であり、被爆者を先頭に「あの惨禍を繰り返させない」という強い思いがある。この間、広島の教育労働者が「改憲・戦争阻止! 教え子を再び戦場に送らない! 広島教職員100人声明」を発した。ヒロシマの怒りが改憲反対の運動になって爆発しようとしている。Aさんもこの100人声明集会への参加を多くの広大生に呼び掛けてきた。広島をはじめ全国で改憲反対の怒りが爆発することを恐れて、今回の弾圧が行われたのだ。
 おかしいことにはおかしいと公然と訴え、様々な人々が立ち上がっていくことが弾圧を打ち破る力になる。ともに仲間を取り戻そう!
 3月11日、京大生・髙田さんの保釈を勝ち取った。この勝利に続き、Aさんの即時釈放と、京大弾圧で勾留が続いている阿津さん、吉田さんの保釈を勝ち取ろう! 沖縄、福島とともに広島から改憲・戦争阻止の大運動をつくり出そう!
(広島大学・M)
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