各地で国際婦人デー行動
各地で国際婦人デー行動
ロシア革命から101年目の3・8国際婦人デー行動が各地で取り組まれている。3月2日の福岡、3日の関西、広島、東北の報告です。(編集局)
●関西
ここにいる皆に力があると確信
関西集会はエル大阪を満杯にし勝ち取られた。司会は婦民全国協北摂支部と関西合同労組共誠社分会。
基調報告を婦民泉州支部の中川育子さんが提起した。昨年の泉佐野市議選で婦民や関西合同労組の組織建設が成功し、改憲・戦争阻止大行進運動の展望を切り開いたと総括、「沖縄で労働者は人生かけた決起を始めている。ここにいる皆に力がある。杉並選挙戦に立とう!」と呼びかけた。
「地域に拠点があればあらゆる人々が集まって社会を変える力になる」をテーマに3本の報告があった。
奈良市従女性部からは体制内労組の除名処分を餌食にし、組合権力を取りに行く決意。豊中の労働者からは、こども園・小中学校統廃合に対して地域ぐるみの決起が始まっていること。八尾北医療センター労組からは、診療所を拠点にした闘いがあらゆる地域の闘いを結集していることなどがリアルに報告され、勇気が湧くものとなった。
さらに、大阪市長の学力テスト・勤務評価との闘い、書記長への不当労働行為をはね返す高槻医療福祉労組の闘い、神戸「ヤミ専従」=労組破壊に本部委員長選に挑戦する決意が語られ、深い共感があふれた。
集会後のデモでは小雨をはね飛ばして元気な太鼓とコールが大阪北の街を震わせた。
(山本美知子)
●広島
教職員100人声明が感動呼ぶ
広島市内で45人が参加して女たちの反戦集会&デモを行いました。
基調報告を婦民全国協広島支部の井上千代さんが行い、8・6ヒロシマまでの方針を提案しました。
続く講演は、広島教職員100人声明呼びかけ人で「君が代」不起立裁判を闘う広島県教職員組合の平野綾子さん。「勤評闘争とアメリカの闘いに学び、教育現場から反撃を」と、映像を示しながら熱く語りました。参加者は声明に名を連ねた教職員の勇気に感動し、女性たちこそこの運動を広げていこうと決意を新たにしました。
在日3世の広島連帯ユニオン組合員から国際連帯アピールを受けて討論に移りました。安芸太田町議の大江厚子さんが「絵画展の成功から星野釈放に向かう」と決意表明。婦民全国協の福井秀子さんは広島市の8・6デモ規制条例に抗議の集中をとアピール。自治体の嘱託職員の女性は、ストライキ権をも奪う会計年度任用職員制度の条例づくりを許さない決意を表明。80代の婦民全国協会員は、戦争中の集団疎開のつらさ、その中でも貫かれていた天皇制教育をリアルに紹介。
最後に、杉並区議選の勝利と100人声明連帯の決議を採択し、広島連帯ユニオンの森実智恵美さんの方針提起「大衆の中へ、組織拡大」の実践としてデモに出ました。雨も吹き飛ばす元気な声を響かせ原爆ドームまで行進しました。
(伊豆ハルミ)
●東北
「命よりカネ」の社会を許さない
仙台市内での東北行動は、昼のリレートークで秋田、福島の仲間と共に20人ほどの女性が訴え、仙台市社協の「村岡靖昭さんの5年雇い止め撤回」裁判支援署名がたくさん集まりました。集会には45人が参加し6人が報告しました。
仙台市社協職労組・三浦早苗さんから村岡裁判闘争への支援要請、福島から母子避難を続けている女性の話、立石美穂さんから憲法講座・大行進デモを重ねてきた手ごたえと改憲反対署名運動の重要さ、東北大学学生自治会と青年は闘いの展望、仙台市職労保育所支部の佐々木光さんの報告、福島の椎名千恵子さんの3・11反原発福島行動への迫力ある訴えと続きました。
三浦さんは「福祉の現場に福祉なし。地域へ丸投げ、弱者切り捨て政策だ」とばっさり。佐々木さんは保育現場の過密な労働、虐待や少年の事件に触れ、「子どもたちを守るためにも保育所民営化は反対。組合は重要」と訴えました。
憲法講座に参加している皆さんや村岡さんの応援をしたいという人も参加。初めて参加した女性が若者や全体の発言に押されてか、自らを語ったのには一同驚き、うれしく思いました。
(宮城 谷康子)
●福岡
「保育無償化」のからくりを暴く
3月2日、婦民全国協議会・福岡支部は福岡市内で集会・デモを行いました。
福岡支部は、昨年から「保育の民営化の実態をつかもう」と聞き取りを開始し、今年の婦人デーのテーマを「保育の民営化・無償化」に決定しました。集会には、婦民全国協関西ブロックの山本美知子さんを招き、新しい仲間も交えて「無償化のからくり」「豊中のたたかい」などのお話を聞きました。そして、これは「改憲・戦争・徴兵制」に直結していると確信を深めました。
子ども・労働者の命をないがしろにし、改憲・戦争を進める安倍政権への怒りを、集会後のデモのコールで天神の繁華街を行く人たちに訴えました。
(婦民全国協・福岡支部)