杉並で国際婦人デー行動 女性たちが職場の奮闘を報告
杉並で国際婦人デー行動
女性たちが職場の奮闘を報告
3月3日、杉並区阿佐谷で3・8国際婦人デー東京行動が開催され170人が参加しました。今年は「たちあがろう つながろう 女たち 命よりカネの社会をぶっとばそう! 超★井戸端会議&デモ」と題しての改憲・戦争阻止の行動。4月杉並区議選・ほらぐちともこさん必勝へ大きなアピールともなりました。
集会では、東京労組交流センター女性部で自治体労働者の樫村美恵子さんが基調提起を行い、「改憲・戦争情勢下で起こっていることは、民営化、総非正規職化、低賃金と無権利化、貧困の蔓延(まんえん)。女性たちが立ち上がってこれと闘おう」と訴えました。
東京過労死を考える家族の会の中原のり子さんが講演を行いました。医師である夫が異常な長時間労働の末に自死し、葬儀の日から「絶対に二度とこのようなことを繰り返させない」と立ち上がり20年間訴え続けてきたと話されました。人手不足の中、過労死ラインをはるかに超える労働が日常化しており、「医師の当直は労働と見なされない」など、命のための仕事ではなくなっていることを断罪。「多くの人とつながり、こんな社会を変えていきたい」と語りました。
今年の国際婦人デー行動は、女性たちが自らの足元から闘いを訴え行動し、つながろうと、多くの仲間が発言し、互いに学び合う企画としました。ロシア革命の口火をきった女性たちのように、怒りのるつぼから女性たちは声を上げ始めています。
トップバッターの星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の星野暁子さんは星野文昭さんの解放へ「今が重大局面。できることはすべてやりたい」と話しました。三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さんが「市東さんの農地死守、第3滑走路建設強行と全力で闘っている。3月31日の全国集会へ結集を」と呼びかけました。
婦民全国協の高木美佐子さんは、ナガサキの被爆者として被爆前後の様子を生々しく話し、「二度と戦争・核戦争を許さない闘いを」と訴えました。公立保育所で働く北島一恵さんは、保育の無償化の真の狙いを民営化と公立保育所潰し、貧困家庭へのしわ寄せだと提起しました。病院職場で働く坪井静さんは「ストライキで賃下げ攻撃と対決した! 『お母さんしかやれないでしょ』と言う息子の声に励まされて闘っている」と力強く発言しました。神奈川の三浦半島教組の葛本京子さんが「この1年、『子どもたちの未来を戦争で奪うな』と闘ってきて昨日、改憲・戦争阻止!大行進神奈川を発足させた」と報告しました。
続いて1分間アピールでも、郵政非正規職女性労働者の闘い、築地問題、障害者の介護保険強制移行反対、羽田空港の危険な都心飛行ルート絶対反対、特区連の大幅賃下げとの闘い、生活保護切り捨てとの闘い、阿佐ケ谷再開発反対、病院職場の非正規職問題など、次々と元気に闘いの報告がされました。
最後にほらぐちともこさんが闘う決意(別掲)を力強く表明しました。
集会後は阿佐ケ谷再開発の予定地を通るデモに元気にうって出ました。注目度は抜群! 雨を吹き飛ばして進みました。
(鶴田ひさ子)
(各地の集会4面)