住民説明会で怒り噴出 「茨城県民は許さない」

週刊『前進』04頁(3016号03面04)(2019/03/04)


住民説明会で怒り噴出
 「茨城県民は許さない」


 東海第二原発の稼働延長を認めた原子力規制庁による住民説明会(茨城県主催)が2月17日に水戸市で開催されました。原発立地30㌔圏内の6カ所で開催された最終日でした。
 一連の説明会が終了し、20日には、東海第二の事業主である日本原子力発電が「再稼働を目指す」と発表しました。これまで審査申請と再稼働は関係無いと言い続けてきた日本原電。私たちが「住民説明会は再稼働に向けてのアリバイづくりだ!」と言ってきた通りの展開です。茨城県と原子力規制庁は、再稼働は認めないという住民の声を圧殺し、ウソとごまかしで「安全だという周知は30㌔圏内の住民には行った」という既成事実をつくるために説明会を行ってきたのです。
 私は、6回の説明会のうち4会場に参加しました。「再稼働賛成、是非稼働して」という人は一人もいませんでした。ほとんどの会場で、「事故が起きたら誰が責任を取るのか」「合格は安全の保障では無いと言うが、無責任だ」との意見があり、水戸の会場では多数のやじも飛びました。終了後も残る人たちが大勢いて、次はどうするかなど意見交換もありました。
 厳正な審査と言いながら、「難燃性ケーブルに交換しなければならない」という規定は「可燃性ケーブルをトレイに入れて難燃性シートで包めば同等との結果」と原則を曲げての合格です。工事費を東京電力・東北電力から借金することも認め「調達可能と判断した」と言い放っていることを誰も納得していません。
 これから、避難計画策定・説明会、周辺6市村の住民意見収集、県の再稼働への合意形成と進み、全ての段階が県民の怒りと原電、行政との激突になります。東海第二原発の再稼働を絶対許さない闘いを改憲・戦争阻止!大行進の運動として職場・地域で取り組みます。
(茨城 辻川あつ子)
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