職場で反原発の運動を 杉並でビキニデー65周年集会 相沢・元東海村議が講演
週刊『前進』04頁(3016号03面02)(2019/03/04)
職場で反原発の運動を
杉並でビキニデー65周年集会
相沢・元東海村議が講演
(写真 元東海村議の相沢さんが講演した。主催は、労働者が自分の職場で再稼働反対に取り組もうともたれた実行委員会【2月24日 杉並区】)
2月24日、東京・杉並で「ビキニデー65周年・What‚s東海原発?」講演・学習会が開催されました。東海第二原発再稼働反対実行委員会が主催し、90人が参加しました。
講演は、1973年の東海第二原発設置許可の取り消し訴訟をはじめ、長年地元で反対運動に取り組んできた元東海村議の相沢一正さんです。相沢さんのお話で再稼働をめぐる現局面がはっきりしました。日本原電が地元自治体の「実質的事前了解」を得なければならない段階に入ったこと、県の住民説明会で規制委員会が「基準に適合しただけだ。安全だとは言っていない」と言い放ち、「だれが安全を保障するのか」と住民に追及され、原電はたじたじとなっていることなどです。
相沢さんは、そもそも原発の危険について「消せない火を作る技術」ということを腹の底にすえなければいけないとし、1955年に日本原子力研究所がつくられてから大型原発と再処理施設と原子力施設の集中する東海村となった歴史をたどりました。質疑応答で相沢さんは、動燃社長が「東海第二が安全かどうかまず動かしてみながら考える」と発言したことは絶対許せないと運動を始めたこと、「ごまめの歯ぎしり」で頑張ってきたことも語ってくれました。
参加者からは「東海村は杉並区ぐらいの広さに原子力施設がひしめいている。はっきり声をあげよう」「絶対だめなものはだめという労働組合の闘いが求められる」など、活発な意見が交わされました。
最後に、NAZEN東京代表の佐藤賢一さんが行動提起で、「福島と東京で東海第二原発をはさみ撃ちにしよう。労働者がどう動くかが鍵だ」と結びました。東海第二原発再稼働は阻止できる。これからが勝負です。
(NAZEN東京・飯塚淳)