3学友奪還訴え京都デモ 髙田裁判、反動的訴訟指揮と激突

週刊『前進』04頁(3012号04面02)(2019/02/18)


3学友奪還訴え京都デモ
 髙田裁判、反動的訴訟指揮と激突

(写真 「髙田くん、阿津くん、吉田くんを奪還しよう!」。京大弾圧と闘うデモのコールが繁華街に響く【2月3日 京都市】)

 3学友(髙田暁典くん、阿津良典くん、吉田耕くん)を奪還しよう! 3人は「京都大学構内に入ってビラをまいた」のは「建造物侵入」だ、ビラ配りは犯罪だとして、昨年11月30日に起訴されました。この京大当局による「ビラまき起訴」弾圧に怒りの反撃がたたきつけられています。
 2月3日、京大全学自治会同学会執行委員会主催の「京都大学の言論弾圧と闘う抗議デモ」が京都市の三条・四条の繁華街を席巻しました。労働者市民も合流し、京大生が次々マイクを握ってそれぞれの思いを訴えました。
 2月7、8日、京都地裁で髙田くんの第2、第3回公判が開かれました。60人近い労働者・学生が結集し、初公判で髙田くんが宣言した「京大当局と国家権力の資本家連合を労働者人民が裁く」闘いとして勝ち取られました。
 両公判で入子光臣裁判長(第1刑事部)は何と、「証人」として出廷する公安警察官の姿を隠すために証言台に衝立(ついたて)をつける遮蔽(しゃへい)措置を取りました。学生弾圧の「公務」を不透明化するばかりか、衝立で裁判長が監視できない正面の傍聴席を「着席禁止」にし、44人の定員を28人に削りました。許せない大反動です。
 7日の公判では、裁判長が時間を5分に制限する中で、髙田くんは「3人の無罪と資本家連合の有罪を明らかにする」と宣言、革命への決起を訴えました。これに呼応する傍聴者らに、裁判長は安田淳敏同学会委員長、加藤一樹全学連書記長を狙い撃ちして退廷させたばかりか、「敷地退去」を迫る暴挙に出ました。
 閉廷後の総括集会では傍聴初参加者から権力の横暴への怒りが噴出。707筆の3学友釈放署名を刑事部に提出し、奪還への決意を新たにしました。
 追い詰められた権力は翌8日、10人近い警察官を抽選に送り出し、傍聴券を奪いました。そして開廷されてみれば、ビラ「配布」の証拠にならない指紋に関する証言で延々と時間稼ぎ。むしろ何十回もビラを回収した京大当局の犯罪性が浮き彫りになりました。
 次回の公判は、2月27日(水)。3桁の労働者・学生で法廷の内外から入子ら裁判の支配人を圧倒し、3学友奪還と無罪を勝ち取ろう! 同学会を先頭に京大解放・安倍打倒へ!
(京大同学会委員長・安田淳敏)
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