横田基地 オスプレイ訓練やめろ 深刻な騒音・振動被害

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週刊『前進』04頁(3010号03面02)(2019/02/11)


横田基地
 オスプレイ訓練やめろ
 深刻な騒音・振動被害

(写真 オスプレイの横田基地配備を弾劾する改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会【準】のデモ【昨年9月30日、福生市】)

 昨年10月、東京都福生市など6市町にまたがる米軍横田基地に空軍輸送機CV22オスプレイが配備された。以後、米軍のオスプレイを用いた訓練が激化し、多くの周辺住民が騒音や振動の被害を訴えている。
 1月28日付東京新聞によると、基地に隣接する瑞穂町の住民は「夜9時過ぎまで家の2階ほどの低高度で何度も続く。工事現場のドリルのようで体にビリビリが残る」「これまでの米軍機では感じなかった、吐き気を催すような音と振動」と訴えている。振動で卓上からコーヒーの缶が床に落ちたり、壁紙にひびが入ったりしているという。
 同じ記事によると、横田基地から3〜10㌔離れ、公害訴訟で損害賠償の対象から外れた八王子市やあきる野市の住民も「夜に低くて重い騒音が迫ってきて、窓が小刻みに震える。墜落しないかと怖い」「下から突き上げられるような揺れを感じ、気分が悪くなる」「ガガガと家が持ち上がるような揺れを感じ、怖かった」「窓枠がビリビリし、振動を1分近く感じた」と語っている。
 振動の原因はオスプレイ特有の低周波音だ。低周波音は1秒間に100㌹以下の空気振動で起こる音で、振動パワーが大きく、遮断もされにくい。そのため振動は屋内に響き、戸や窓をがたつかせ、さらには人の心身もむしばむ。
 沖縄の米軍普天間飛行場の周辺住民を対象に琉球新報が2017年に行ったアンケート調査では、オスプレイ飛行時に「いらいらする」「胸や腹が圧迫される」など心理的な影響は約6割、「眠れない」など睡眠妨害は約5割、「頭痛」「耳鳴り」など生理的な影響は約3割が感じると答えた。普天間爆音訴訟では、ヘリによる低周波音と精神的被害の因果関係を認める判決が確定している。しかし国は、低周波音を規制対象にさえしていない。横田・基地被害をなくす会の福本道夫副代表は、「住民の平穏で安全な生活を保障するために国や自治体はまず調査して実態を把握すべきだ」と指摘する。
 しかし横田基地は、安倍の改憲攻撃や沖縄・辺野古への土砂投入と一体で、ますます「軍の論理」を満展開させている。1月にはパラシュート降下訓練で落下事故が2日連続で起き、都と地元自治体が中止を要請したが、米軍は無視して再開した。防衛省は、オスプレイの目視調査結果を東京都と地元自治体に毎日報告していたが、1カ月ごとに事後報告するとしてこれをやめた。
 こうした中、日米合意を無視したオスプレイのヘリモード飛行が常態化し、危険な超低空飛行や深夜の訓練が当たり前になっている。それが振動被害をも深刻化させている。ある住民は、オスプレイが夜中にサーチライトで住宅地を照らしていたのを目撃。「狙われているようで驚いた。人をおびえさせる行為で許せない」と語る。まさに住宅地を敵地と見立てた朝鮮侵略戦争の訓練が行われているのだ。絶対に許せない。
 沖縄では、辺野古新基地絶対反対の闘いが自衛隊に抗議する港湾労組の無期限ストライキへと発展している。沖縄と連帯し、労働組合を先頭に首都・東京でオスプレイ撤去、横田基地撤去へ闘おう。
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