小池が築地場外市場も破壊
週刊『前進』04頁(3008号04面03)(2019/02/04)
小池が築地場外市場も破壊
東京都は1月23日、築地市場跡地について再開発の素案を公表した。その内容は、2020年東京オリンピックの駐車場として使用した後、民間に貸与し、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)で想定される展示場機能を備えた国際会議場や大規模集客施設、ホテルなどを誘致するものだ。「稼ぐ東京」を打ち出し、40年代完成を目指す。
小池百合子都知事はIR議連(国際観光産業振興議員連盟)にも加盟しており、カジノの誘致を公言してきた。「具体的には民間の提案になる」(都幹部)という。
築地市場解体・豊洲移転は、都心一等地の利権を巨大資本に差し出すためだった。小池は17年6月、都議選直前に「築地は守る」と大うそを吐いた。「市場機能を含む食のテーマパーク」「5年後には築地に戻れる」などの真っ赤なうそで都民、市場関係者をだまし、愚弄(ぐろう)した。
それを完全に開き直り、築地場外市場の破壊、大資本のための再開発にのめりこもうとしている。場外の業者からは「小池に裏切られた」と怒りが爆発している。豊洲市場では移転後、何十もの業者が廃業に追い込まれ、移転後の現実に怒りが噴き上がっている。都労連を先頭に、都の労働運動の再生で小池を必ず打倒しよう。