労組軸に改憲阻止集会 大行進奈良 社会科教員が講演
週刊『前進』04頁(3008号03面04)(2019/02/04)
労組軸に改憲阻止集会
大行進奈良 社会科教員が講演
(写真 「改憲攻撃を安倍政権もろとも葬り去ろう」。6労組が呼びかけた集会の最後に団結がんばろうを三唱した【1月26日 奈良市】)
1月26日、労組、市民合わせて60人の参加で「みんなの力で改憲とめよう!奈良集会」が、奈良市の奈良地域労働文化センターで開かれた。
改憲・戦争阻止!大行進奈良実行委員会の主催のもと、日教組奈良市を始め奈良市従業員労働組合教育支部・女性部、全日建運輸連帯労組の関西地区生コン支部奈良ブロックと近畿地区トラック支部MK運輸分会、動労西日本近畿支部、関西合同労組奈良支部の6労組が呼びかける画期的陣形だ。
集会は、富﨑正人弁護士と日教組奈良市書記長で社会科教員の増田順計さんの講演と、会場のフリートークで大いに盛り上がった。
司会を務める奈良市従の吉谷宏子さんの開会あいさつの後、早速、富﨑弁護士による講演が始まった。
富﨑さんは、奈良市従の下水道民営化反対や清掃の非正規職解雇撤回の裁判に取り組む、闘う弁護士だ。「9条改憲は自衛隊が世界中で戦争するためであり、緊急事態条項新設は戦争を進めるための独裁を許すことだ」と分かりやすく講演した。
増田さんは「教え子を再び戦場に送らない〜ゆずれぬ思い〜」と題して講演。パワーポイントを使いながら、勤評闘争の地平から日教組のもつ位置を総括し、ロサンゼルス統一教組(UTLA)のように教組が階級的利害を掲げてストライキに立つならば、社会そのものを変える展望があることを、日教組奈良市の対市闘争を踏まえて訴えた。
続いて、共謀罪型弾圧をはねのけて闘う関西生コン支部奈良ブロックとMK運輸分会の仲間が「改憲のための労働組合つぶしを許さない」特別報告を行った。
後半は参加者によるフリートークで6労組9人の仲間が発言に立った。
戦争体験者である母親の「戦争はもう絶対にいや!」という思いを代弁した教育労働者。関生弾圧と闘う青年労働者は権力のでたらめさを弾劾し、改憲・戦争の時代における労働組合破壊を絶対に許さず闘っていく決意を述べた。動労西日本の仲間は国鉄闘争で32年間闘ってきた思いを語った。どの発言も戦争絶対反対で闘う熱い思いと決意が込められたものだった。
1・26集会は、非正規職解雇、民営化・労組破壊に対し地域での共闘を積み重ねてきた労働組合が、労働者・市民の団結の要となって総決起をつくり出し、改憲攻撃を安倍政権もろとも葬り去る展望を示した。また、集会準備の過程で統一街宣と県下の職場・地域に1万4千枚のビラ入れをやりきったことは、6労組の団結を一層うち固めるものになった。
(奈良 教育労働者・奥野賢治)