団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3006号04面03)(2019/01/28)


団結ひろば 投稿コーナー

労組で改憲阻止決議を採択
 自交総連SKさくら交通労組執行委員長 河野晃興

(写真 職場の廊下の壁に掲示した今年の組合のポスター)

 昨年12月5日、職場で組合の全体会議を行い、タクシー労組としての「改憲阻止決議」を全会一致で採択しました。
 最初に改憲阻止決議を上げることを提案したのは8月24日の執行委員会でした。当初は「職場の課題なら意見も出るけど、こういう課題は」と、執行委員会でも消極的な雰囲気でした。その後9月13日、組合の全体会議で「改憲阻止決議」の趣旨を提案しました。9月23日の「改憲問題」討論集会には執行委員に参加してもらいました。
 11月2日の全体会議で再度提案し、次回の会議で決議案を採決することを決めました。11月23日の執行委員会では、大行進運動へのさくら労組としての参加が決定されました。
 そして12月5日、組合の全体会議で第2次大戦下でタクシーが軍の命令で戦争に動員され大きな犠牲を受けたことを学習し、「改憲阻止」決議案を提案。討論では、元自衛隊員の組合員から「異議なし!」という声が上がりました。こうして、3カ月あまりの取り組みとなりましたが、全会一致で採択されました。
 職場ではこの間、冬季一時金の賃下げ問題や、北海道地震による傘下のゴルフ場の自己破産〜経営再建=資金投入問題、高齢の組合員の雇い止め問題など様々な課題がありました。
 賃下げ反対署名を前回を上回る126名(職場の7割以上)も集めたり、裁判所でゴルフ場の破産申立書を入手して会社を徹底的に追及しました。雇い止めに対しては、本来なら支払われない一時金を支払わせたり、再就職先を確保したりと、一つ一つの課題に全力で取り組んできました。その組合の姿勢に対する信頼が、決議採択に至る背景にあったと思います。
 今後は組合として改憲阻止の行動を取り組む中で、政治課題についての議論も、もっと活性化させていきたいと思います。

被曝線量を3分の1に計算
 福島市 小金沢由香

 福島第一原発から60㌔北西に位置する伊達市は、原発事故後、被曝線量を計測するため市民に「ガラスバッジ」を着用させました。計測に参加した人は、市の人口の9割にあたる約5万9千人。この個人情報が東大名誉教授・早野龍五らに提供されました。
 これをもとに早野らは論文を発表、「事故当時、市内で優先的に除染を行った毎時3・5㍃シーベルトを超えたエリアに70年住み続けたとしても積算被曝線量は12㍉シーベルトを超えない」などと結論づけました。
 講演でも「これはショッキングなほど低い数字」「原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)報告にも採用される予定」と豪語していました。すでに政府の放射線対策にも悪用され始めていました。
 しかし、その論文は、1カ月の被曝線量を3カ月分に計算する重大な誤りがあることがわかりました。早野は「修正する」としましたが、伊達市住民の怒りの前に「修正」は不可能となり、当然にも撤回に追い込まれています。
 早野は、原発事故後の早い時期から「放射能の影響は少なく、安全で問題ない」という主張を繰り返し、子どもの甲状腺がん多発と原発事故との因果関係を国際的コンセンサスがあるとして否定し、16歳前後の高校生に廃炉作業中の福島第一原発を見学させるなど、原発再稼働容認への道を開こうとしてきた人物の一人です。
 ふくしま共同診療所は、この伊達市で「無料甲状腺エコー検査と健康相談」を実施します。私も伊達市民と共に、被曝を強制する早野らに連なる輩を許さず「福島は絶対負けない!3・11反原発福島行動」の勝利に向かって驀進していきたいと思います。

雇用統計データ偽造に怒り
 保育士 A

 雇用統計調査の件で厚労省の相談ダイヤルに電話をかけてみました。退職時の失業保険給付で、自分にも影響がある可能性が出てきたからです。
 電話口の女性職員は丁寧な対応でしたが、「①現在調査中であること、②調べてから回答すること、③住所が確定している人には口座に振り込まれること」の3点と、時間がかかること、いつとは言えないと伝えられました。結局、具体的には何も決まっていませんでした。
 テレビで自民党の厚労部会長・小泉進次郎のコメントを見て腹が立ちました。「しっかりとうみを出し切ってもらいたい。役所自身の責任感を発揮してほしい。崖っぷちですよね」と、まるで現場が悪いような口ぶりでした。
 そもそも、問題が起きた03年とは、小泉純一郎の政権です。しかも、安倍晋三官房副長官。3月20日には闇夜にミサイルが発射されたシーンが今も鮮明な、イラク空爆開始の年です。
 郵政民営化を強行し規制緩和を推し進めたのは自民党政権でした。加計・森友疑獄、豊洲の耐震偽装、福島の被曝線量偽装、次々とデータのごまかしが漏れてきます。保育の待機児童、保育士不足もこの延長にあるように思います。
 さらに国家の根幹にかかわる経済統計で、崩壊を始めました。安倍政権から私たちが取り返すものは、数千円の差額だけでしょうか? 憲法を変えるとまで言い出した中で、全てを取り返したいと思います。

八尾北団結旗開きが大盛況
 八尾北医療センター労組 東 理恵

 1月12日、大阪・八尾市の八尾北医療センター待合室で「2019年新春八尾北団結旗開き」を行いました。椅子が足りなくなる盛況で100人を超える結集となりました。
 オープニングは八尾北労組を中心にした有志による団結太鼓(練習不足でちょっとばらばらでしたが)で元気よく始まり、来賓(労組交流センター、革共同、全国水平同盟高槻支部、全学連、婦民はメッセージ)のあいさつを受けました。
 主催者からは、八尾北労組、全国水平同盟西郡支部、八尾北命と健康を守る会、末光道正院長が、昨年1年間の闘いが切り開いた地平と2019年、改憲・戦争阻止!大行進八尾の闘いを大きく発展させ、さらに団結を拡大する決意を述べました。
 特徴的だったのは、日本語教室や公園体操を通してつながりをつくってきた中国人たちが多数参加されたことです。国際連帯の重要性を日々実感します。また地域の高齢者(患者さん)が、知り合いを積極的に誘うなど、活性化していることです。民営化による更地化攻撃や住宅の追い出しなどで、老いも若きも集まれる場所が奪われている中で、八尾北が「命のよるべ、生きる希望」になっていると改めて感じます。第2部のビンゴゲームも大盛り上がりでした。
 一昨年から始めた夏祭りに加え、昨年末には「団結もちつき大会」を行いました。新しい人たちが参加してきています。このつながりを大切にし、さらに広げていきたいと思います。
 1月19日、西郡支部のYさん(住宅闘争を闘う8家族の1人)が昨年からの闘病の末に亡くなりました。本当に残念でなりません。彼の思いを引き継ぎ闘っていきます。

5年雇い止め絶対許せない
 みやぎ連帯ユニオン 松代千春

 私は現在64歳、みやぎ連帯ユニオンに加入してまだ2カ月ほど。平均年齢を上げてしまうので申し訳ないと思っている。
 さて機関紙『前進』なのだが、初めてお目にかかったのは17歳の頃、兄から渡された気がする。最初はわからない言葉がたくさんあった。例えばブルジョア、プロレタリア、階級、日帝、反スタ、ゴータ綱領等々。学習会の読み合わせではしどろもどろ......。ただ、今になっては私の宝である。いろいろな真実・現実を教えてくれる。一人でも多くの人に『前進』を薦めたい。
 私は介護の仕事をして4年になる。宮城では昨年3月末に仙台市社会福祉協議会で「5年以上働かせる財源がない」として、29人が労働契約法逃れの雇い止めにされた。当該の村岡さんは、全国1500万人の有期雇用労働者が5年で雇い止めにされる状況が毎年続くことを許さないために裁判に立ち上がっている。
 裁判勝利は村岡さん一人に限らず、全国の労働者に大きな影響を与えます。特に介護は経験がものをいう仕事です。利用者さんやその家族さんとの信頼が大事です。それを5年で雇い止めにすることは絶対に許せません。村岡さんと共に連帯し団結し、裁判闘争に勝利するまで闘います。
 星野奪還、改憲・戦争阻止! 共に闘いましょう。

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