動労西日本が定期大会 合理化・安全破壊との闘いを宣言
動労西日本が定期大会
合理化・安全破壊との闘いを宣言
動労西日本は1月20日、広島市内で第13回定期大会を開催した。
冒頭に大江照己委員長が「憲法改悪と戦争突入の激しい情勢下、8・6ヒロシマ大行動へのデモ規制が策動されている。治安弾圧との闘いは労働組合の第一級の課題だ。JR広島メンテック解雇撤回闘争を先頭に正規・非正規を貫く組織拡大へジャンプしよう」と檄(げき)を飛ばした。
傍聴にかけつけた仲間を代表して広島連帯ユニオンの壹貫田康博書記長は、職場から改憲・戦争阻止の闘いをつくりだそうと提起。広島県安芸太田町議会議員の大江厚子さんは、「JRは、地元の反対を無視して2002年に廃線にした可部線の線路・鉄橋等の巨額の撤去費を、全部自治体に押し付けている。地方切り捨てのきわみだ」と弾劾し、共に闘う決意を明らかにした。
大江委員長が経過報告を行い、山田和広書記長が「JR西日本は昨年末に契約社員制度の廃止を提案し、駅の全面外注化と無人化を狙っている。労組ビラまきを理由とした広島メンテックによる元木康亮組合員の解雇を撤回させる労働委員会闘争は、国鉄1047名解雇撤回闘争における千葉県労働委員会攻防と共に、労働委員会制度解体=改憲をめぐる決戦となっている。4月杉並区議選―7月参院選の必勝へ。3月ダイ改阻止闘争、尼崎闘争から天皇代替わり粉砕の5・1メーデーの大爆発をかちとろう。青年労働者の交流と組織拡大闘争へ」と運動方針案を提起した。
続いて、議案書や春闘要求書案をめぐって質疑応答が行われた。
元木組合員は「解雇撤回闘争を闘いながら地域の学校を回り、広島教職員100人声明の賛同を呼びかけ、多くの賛同を得ることができた。国鉄闘争と教育、自治体の労働者の闘いを軸に、改憲・戦争阻止!大行進運動をつくっていく」と報告。原田隆司近畿支部長は「シニア社員の勤務のあり方をめぐって決戦になる。団結して組織拡大へ」と決意表明した。
大江委員長の総括答弁を受け議案を採択し、大江照己委員長(五日市駅)、中西剛副委員長(四条畷駅)、岡崎昭夫副委員長(五日市駅)、山田和広書記長(岡山駅契約社員、被解雇者)の役員体制とストライキ権を確立した。
さらに「星野文昭さんの即時釈放を求める特別決議」と「全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧を許さない特別決議」を採択した。
最後に岡崎副委員長が大会宣言を読み上げた。「反合理化・運転保安闘争を強化し、3・16ダイヤ改悪阻止!ローカル線切り捨て反対!分社化・転籍攻撃反対の闘いに立ち上がろう。この間の闘いの中で、JR関連会社の労働者が動労西日本に結集し始めている。JR本体の労働者が徹底的に闘うことこそ、正規・非正規の壁を突き破る核心だ。2019年を動労西日本の大飛躍の年に!」
(動労西日本書記長・山田和広)