星野さん今すぐ自由に 1・27で「炎の声」あげよう 星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表 戸村裕実さん
星野さん今すぐ自由に
1・27で「炎の声」あげよう
星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表 戸村裕実さん
1・27星野全国集会への結集を呼びかける、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議共同代表の戸村裕実さんのアピールを掲載します。(編集局)
12回にわたる四国地方更生保護委員会に対する弁護団の意見書提出、家族、救援諸団体からの請願・申し入れ行動、さらに2度にわたる高松集会、そして中四国・関西、東日本における新聞意見広告と運動が重層し、星野文昭さんの無期刑31年、獄中44年を絶対許さない声が全国へと響き渡っています。
終身刑化許さない
法務省は毎年11月に「無期刑の執行状況及び無期刑受刑者に係る仮釈放の運用状況」を公表しています。ここで、前年(2017年)の内容が明らかになっています。年末在所無期刑者数1795人、無期刑仮釈放者数は11人(内新仮釈放者は8人)、死亡した無期刑受刑者数はなんと30人です。無期刑者の終身刑化(獄死)の実態は不変です。
法務省の09年通達(無期30年経過による仮釈審理開始)後は審理件数こそ以前より増加しているものの、許可件数はほとんど一桁台の少人数であることに驚きます。更生保護法の主旨である「適正な社会内処遇」との乖離(かいり)が際立ちます。更生保護委員の皆さんにはまさに名称に恥じない使命を果たして欲しいものです。
昨年12月に弁護団は意見書で、仮釈放制度の運用が明らかに「刑法第28条『10年を経過した後の仮釈放許可』を完全に無視した終身刑と化し、憲法第36条『公務員による残虐な刑罰の絶対禁止』を日々冒している」と指摘しているところです。そこには「検察官の意見およびマル特無期通達」が影響されると思料され、重ねてその不当、不要を強く述べています。
健康と命絶対守る
12月の申し入れにはふくしま共同診療所の布施幸彦院長が加わりました。昨夏の炎暑以来、文昭さんの体重が減少し、いまだ回復しないことへの懸念があるからです。医師としての立場から、文昭さんの診療録や検査データの開示を求め、医療機関での診察・検査・治療を要請しました。至極当然のことであります。健康と命を守るため今すぐ実現させなければなりません。
四国地方更生保護委員会における星野文昭さんの仮釈放審理が開始する中で、連日、緊張感と切迫感をもって日々を迎えています。それは失望の払拭(ふっしょく)であり、楽観としての弛緩(しかん)を許さずという気持ちです。
私は日曜早朝のNHK「ETV特集」を視聴します。13日は辺見庸さんが語っていました。印象に残ったのが「与死」という言葉です。手元の辞書を引いてもこの言葉は掲載されていません。
3人の委員に問う
先の法務省の公報資料からしても無期刑の終身刑化がうかがえます。死刑執行を含め国家による「与死」を許してはならないこと、また、私たちがこの事実を傍観し、容認、黙認してはならないとの警鐘として強く受け止めました。さらに戦争による死の無自覚につながるのではないかと。
死刑の執行は検察官が立ち合い、3人の刑務官が執行ボタンを押すといいます。しかし、誰のボタンが執行に関与したかは不明とします。翻って更生保護委員会の3人の委員はこの「与死」という言葉をいかに受け止めるでしょうか。どのように自己の関与事案として受け止めるのであろうか、と。ふと、思いがめぐりました。そこにはボタンはありません。
浅草パレードへ!
東京東部の会のことで恐縮ですが、今回の会場から隅田川を挟んだ対岸のギャラリーで2度の星野絵画展を開催しています。27日の集会前に最寄りで絵画展をと模索しましたが、適所が見出し得ませんでした。しかし、スタッフの努力で少し離れておりますが、墨田区内で1月17〜19日に絵画展を実施することができました。少しでも集会に寄与できればと願っています。
浅草は今、多くの外国人が訪ね歩く地であります。先の絵画展でも配布する案内ビラを見て来場した外国の人が、1971年の闘いのDVDを熱心に見ていました。
無実の星野文昭さん、獄中44年は許さない! 一人でも多くの人々に、この事実に触れて知ってもらうことです。民の中へ、民の声こそ星野さん解放の力です。
炎の声をあげましょう。
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市東さんと共に闘う
星野文昭さんつれあい 星野暁子さん
1月13日、三里塚反対同盟の新年団結旗開きに参加し、連帯あいさつを行った星野暁子さんの発言を掲載します。(編集局)
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12月20日の判決(市東孝雄さんの請求異議裁判)は本当にひどいものでした。しかし、市東さんの闘い、反対同盟の闘い、支援の闘いが強制執行できない状況をつくっていることが確認できます。市東さんの命がけの決起を本当にしっかりと受け止めて強制収用を絶対許さない闘いに2019年、ともに立ち上がっていこうではありませんか。
この正月に私は「開運」というお酒を買いました。そのことを文昭に知らせましたら、文昭は「ぜひ今年はこの酒を一緒に飲みたい」と言っていました。「今年の正月、ロシア革命の学習をした。敵をはっきりさせて、労働者民衆の本来持っている力をとことん信頼することが一番大切だ」と言っていました。
星野闘争は昨年、2回の高松闘争と、2回の新聞意見広告をやりぬき、外に広がる大きな飛躍を実現してきました。私は1月18日に韓国の大邱(テグ)に行き、絵画展と講演を行います。意見広告の第3弾として、琉球新報と沖縄タイムスに載せます。辺野古の闘いと一体のものとして、2月24日の県民投票の前に載せる予定です。
2月に仮釈放を求める13回目の更生保護委員会への申し入れを行います。元参議院副議長の角田義一さんは、毎回、この申し入れに参加し、自分の命がけの闘いにするんだと宣言しています。星野闘争は、星野文昭奪還に向けて人生かけて闘うという人々をつくり出してきました。改憲阻止の闘いを一体に担いながら、星野奪還を実現していきます。皆さんのご協力をよろしくお願いします。