改憲案提出粉砕・安倍打倒へ 戦争挑発・排外主義・大軍拡・沖縄県民投票妨害を許さない 3月ダイヤ改定阻止、2・10国鉄集会へ

週刊『前進』04頁(3004号01面01)(2019/01/21)


改憲案提出粉砕・安倍打倒へ
 戦争挑発・排外主義・大軍拡・沖縄県民投票妨害を許さない
 3月ダイヤ改定阻止、2・10国鉄集会へ


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 1月28日、第198通常国会が開会しようとしている。安倍・自民党の改憲案国会提出―改憲発議を絶対に阻止する歴史的決戦過程が始まった。安倍・自民党は政府提出法案を異例の「60本程度」に絞り、改憲攻撃への正面突破を狙っている。「改憲・戦争阻止!大行進」が呼びかける国会開会日1・28行動(午前11時、参議院議員会館前)に総結集しよう。全国で波状的な集会・デモを組織しよう。星野文昭同志奪還へ、1・27集会への大結集を! 改憲阻止決戦と星野奪還闘争の大爆発で、19年決戦の進撃を開始しよう。

安倍が戦争意思を満展開

 安倍政権の戦争意思は満展開し、その激しさは増している。
 昨年12月に閣議決定された「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画」では、護衛艦「いずも」の事実上の空母化や最新鋭ステルス戦闘機F35の最大105機追加購入などが決められた。空母化をめぐって「防衛費の枠内で、そこまでやる価値があるのだろうか」(防衛省幹部、1月4日付東京新聞)と、現場から声が出るほど強引な政治主導・官邸主導による強行だ。安倍と支配階級は「敵基地攻撃能力」を持つ意思を明確にもっている。
 昨年12月20日の韓国海軍による海上自衛隊P1哨戒機への「レーダー照射」事件でも、防衛省や自衛隊幹部ですら否定的だった事件当日の動画の公開を、官邸主導で強行した(本紙前号で詳報)。安倍政権自体が韓国を敵視し、憎悪に満ちた一大キャンペーンを行っているのだ。
 徴用工をめぐる訴訟においても、歴史的経緯や事実すらも隠蔽(いんぺい)・歪曲(わいきょく)し、韓国への排外主義をあおっている。1965年の日韓基本条約締結時、個人請求権は消滅していないというのが日本政府の見解だった。その後も91年8月27日、当時の柳井俊二外務省条約局長が参議院予算委員会で、「(日韓請求権協定は)いわゆる個人の請求権そのものを国内法的な意味で消滅させたというものではない」と明言している。安倍は、この一切をひっくり返し、戦争に向かっているのだ。

帝国主義打倒する闘いを

 安倍政権はさらに、沖縄への攻撃を強めている。昨年12月14日からの辺野古への土砂投入に続いて、2月24日の県民投票に対する襲撃的攻撃を開始している。自民党衆院議員・宮崎政久が昨年、沖縄県の保守系市町村議員に対し県民投票離脱のための資料を配布し学習会を行っていたことも暴露された。沖縄の怒りを圧殺する以外に安倍には延命の道がないということだ。
 そもそも、日帝が植民地とした朝鮮半島での極悪非道な支配や戦争犯罪に、何の責任もとらずに居直り続けてきたのが戦後の日本の支配階級のあり方だった。同様に、沖縄戦、広島・長崎への原爆投下、全土にわたる空襲被害や戦災孤児など、政府はまともに責任をとってきたのか! 戦争指導の先頭に立った天皇の戦争責任はどうなった! 労働者階級人民は泣き寝入りを拒否して自らの闘いで責任を追及してきたのが戦後史の真実ではないか。
 徴用工への日帝の賠償責任を明確にすることは、日本の労働者の戦争被害への責任をも明確にすることであり、沖縄、福島をはじめ現代の政府の圧政を糾弾することと一つなのだ。そして戦争責任を居直り、新たな戦争に踏み出そうとする日本帝国主義を倒す闘いだ。

1・27星野さん解放集会へ

 日帝・安倍政権による国家を挙げた歴史の偽造と排外主義扇動、それと一体となった大軍拡と先制攻撃も含む戦争国家化への意思は、単に安倍個人の意思ではない。日本の帝国主義ブルジョアジー自身が帝国主義間・大国間の争闘戦からはじき飛ばされ、存立の危機に立たされていることが根底にある。だからこそ国家主義・排外主義を扇動し、再び朝鮮半島と中国に対する侵略と侵略戦争に打って出る以外に彼ら自身の延命の道がないのだ。
 これらすべてが改憲攻撃としてある。すなわち「レーダー照射」事件が示すように、日帝の側から軍事的緊張をあおり、戦争挑発をしかけ、その一切を「自衛」を口実に合理化し、大軍拡と改憲へ突進しようというのが安倍政権だ。
 改憲・戦争に突き進む安倍と資本家連中に対する労働者階級の回答は改憲・戦争絶対阻止であり、排外主義・愛国主義のデマゴギーとその裏にある資本のどす黒い意図を暴くことだ。国際連帯で戦争を止め、資本家の支配を打ち破ることを声を大にして訴えよう。
 改憲攻撃の煮詰まりと天皇代替わり攻撃の激化の中で闘われる4月統一地方選・杉並区議選闘争は、19年前半の最大の焦点であり激突点だ。ほらぐちともこ予定候補を先頭に、女性、青年、学生の総決起をかちとり、絶対に勝利しよう。同時に、3・16ダイヤ改定阻止をかけた19国鉄春闘は、JR東労組の大崩壊情勢が一段と進む中で階級的労働運動の飛躍をかけた決戦となった。2・10国鉄集会を国鉄決戦と階級的労働運動の前進の跳躍点としよう。1・27星野解放全国集会と浅草パレードの大高揚をかちとり、絶対に勝利をもぎとろう。

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改憲・戦争絶対阻止!
1・28国会開会日行動
 1月28日(月)午前11時 参議院議員会館前
 呼びかけ 改憲・戦争阻止!大行進

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