獄中同志の新年メッセージ
獄中同志の新年メッセージ
改憲阻止の大決戦へ!
横浜刑務所在監 須賀武敏同志
迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧裁判で懲役11年、18年2月下獄。74歳。
日本と世界の労働者階級人民は歴史の岐路に立たされている。世界大恐慌の進展以降、米帝の歴史的衰退と市場争奪戦での敗退がデッドラインを越え、ついに米帝はその打開策として力ずくで自国産業の防衛と市場・勢力圏を拡大する最後の手段にうって出てきた。「アメリカ第一主義」を掲げた米トランプ政権は、対中国、対欧、対日の貿易戦争で、自国のブルジョアジーの利害と意志を最大限、競争相手に強制しようとしている。この保護主義は相手国が屈服するまで継続・激化する。それは必然的に各国の軍事への傾斜が一線を越える時代に突入する。
日帝はこの中で、従来の延長戦上ではもはや日帝の体制存立ができない絶体絶命のふちに立たされている。だからこそ日帝・安倍政権はなりふり構わず改憲に全力を挙げて突き進んでいる。改憲によって「戦争する国」への大転換を強行し、米帝とともに朝鮮戦争に参戦する体制を形成し、日帝の生き残りをかけた対北朝鮮・中国への戦争政策に国家の存亡を賭けざるをえないのだ。
日本の労働者階級人民にとっては、改憲を阻止し、安倍政権打倒と日米安保粉砕の革命を成し遂げる以外に生きる希望の道は存在しない。そうしない限り、近い将来、必ず朝鮮半島、中国大陸、日本が再び戦場と化し、かつての数百倍、数千倍の惨禍が労働者人民の上にふりそそぐことになる。この戦争惨禍を絶対阻止するというその一点で一致団結し、改憲阻止の大決戦に勝ちぬく以外に生きる道は開かれない。
99%の人民の生殺与奪の権利を握ってきたブルジョア支配階級。この支配階級に人間としての誇りを奪われ、賃金奴隷の境遇を強制されてきた日本労働者階級人民が、彼らに代わって、この国のカジ取りをする主役として歴史の舞台に登場する以外にない。
そのためには、一切の逡巡(しゅんじゅん)を捨て、自らの全生涯を賭けて改憲阻止・日帝打倒の革命を成し遂げる革命戦士として勇躍登場することだ。この決断を一人ひとりが勇気をふりしぼってした時、日帝・安倍政権を打倒し、人が人として誇りをもって生きられる日本社会の根本的変革に着手することができる。ここから日本革命の礎を築き上げよう。私も獄中でともに闘います。
揺るぎない階級の思想
水戸刑務所在監 十亀弘史同志
迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧裁判で懲役8年、16年6月下獄。74歳。
せっかく獄中にいますので、弾圧を必ず打ち砕け!とアピールします。
治安弾圧とは、要するに、労働者・学生・市民は闘いをやめろ、という攻撃です。そのために暴力が使われます。行動の抑止や逮捕や監禁です。そうであれば、弾圧に打ち勝つとは、権力の暴力に屈せず、闘いをさらに前進させることです。すなわち非転向。
革命は、現状の法によって守られている現在の支配階級を打ち倒します。階級闘争は必然的に法の枠を突破します。すなわち非合法。
労働者階級は徹底して公然と闘います。資本家階級を打倒しようとする自らの意思と闘いの方向を明快に開示します。そして、公然の分野を思いきり拡大するためにこそ、規律を守り、秘匿すべき事柄を固く秘匿します。すなわち非公然。
もし逮捕されたら黙秘を貫きます。それは、決して屈服しないという攻勢的な闘いです。すなわち、非転向と一体の完全黙秘。
非合法・非公然・完黙・非転向は相互に強め合う一体であり、切り離すことができません。それは、実際に革命をやり遂げようとする、揺るぎのない階級の思想です。
安倍政権は異様な弾圧を繰り返しています。その凶暴さと卑劣さは、戦後の政権において他に類を見ません。日本帝国主義は暴力を前面に出す以外に階級支配の方途を失いつつあります。すさまじい支配の危機であり、その先に戦争があります。
支配者たちをそこまで追い詰めたのは、青年を先頭とする、労働者と学生の闘いです。革命の新たな前進が密集した反動を生み出しています。それを打ち破るのは、さらなる革命の前進以外にありません。
現に全学連が前進し、関西地区生コン支部が素晴らしい反撃を開始しています。一人一人が星野さん・暁子さんになっての星野闘争が、一気に、100万人の新しい闘いを生み出しつつあります。それらの闘いは真に人間的であり、かつ明るく、どこにもうそがありません。原則性と大衆性、すなわち、未来を切り開く労働者階級の本当の力にあふれています。
ただし、油断は禁物。これからもっと厳しくなるであろう弾圧の全てを、必ず打ち砕き、改憲阻止・安倍政権打倒のゼネストを実現しましょう。
一日も早く星野奪還を
前橋刑務所在監 板垣宏同志
迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧裁判で懲役8年、16年6月下獄。75歳。
3度目の冬を迎え撃って、さらに日々勝利を積み重ねていきたいと思います。
思えば入獄以来2年半を勝利的に乗り越え、残り後2年、かなりゴールが近づいて来ました。満期出獄に向け、決意も新たに新年に突入しました。
この間の国内外の情勢は、新自由主義の破綻=最末期資本主義・帝国主義の矛盾がますます露わとなり、世界戦争(それも核戦争)の危機が急迫しています。
一方で、この現実に対する労働者・人民の決起が、かつてなく高まり、ストライキやデモの渦が広がっています。まさに戦争か世界革命かの歴史的な大激突、分岐点を迎えていることを獄中にあってもひしひしと感じます。だからこそ、この闘いには絶対に勝ちぬかなくてはならないと思います。
この中にあって最弱の環、日帝・安倍政権の反動性は、全日建運輸連帯労組関西生コン支部への組織絶滅型の共謀罪弾圧や、ビラをまいたというだけで2学生を不当逮捕したことなどに端的に示されています。
この安倍政権の凶暴性は弱さの表れでしかありません。安倍政権の政策はことごとく破産しており、今や排外主義の鼓吹と国家権力のむき出しの暴力の行使以外に頼るものがなくなっています。その行き着く先は戦争国家化と侵略戦争でしかないことに、今や多くの人が気づき行動し始めています。
このような強権支配、やみくもな弾圧に対しては、唯一完黙・非転向の路線をもって闘い抜き、弾圧を無力化して敵の弱点へと転換していくことです。星野同志の44年間の不退転の闘いが全人民を揺り動かし、安倍政権を追い詰める巨大な闘いとして爆発していることがそれを証明しています。星野同志の闘いに続き、星野同志を一日も早く奪還しましょう。
我が迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧獄中者も共に闘い抜きます。闘いへの弾圧、共謀罪組織絶滅型の攻撃に対しては、より以上の大きな闘いを、そしてより強固な組織をつくり出すことで応えようではありませんか。革命に向かう巨大な共謀を組織しましょう。