川崎で改憲・戦争絶対阻止行動 入管法改悪・辺野古土砂投入に反撃

週刊『前進』08頁(3001号04面01)(2019/01/01)


川崎で改憲・戦争絶対阻止行動
 入管法改悪・辺野古土砂投入に反撃

(写真 集会後、川崎駅に向かってデモ行進)

(写真 基調報告に聞き入る参加者【12月15日 川崎市・カルッツかわさき】)


 12月15日、改憲・戦争絶対とめよう川崎集会&デモ(主催 合同労組かながわ、同川崎支部、婦人民主クラブ全国協)が県内をはじめ90人の参加で開催されました。昨年の川崎・桜本での行動が改憲・戦争阻止!大行進神奈川準備会結成へと進み、新たな陣形での取り組みとなりました。
 12月8日の入管法改悪、14日の沖縄・辺野古への土砂投入強行。労働者民衆の安倍に対する怒りが渦巻いています。この中で「入管法改悪反対・外国人技能実習制度は廃止」を掲げた集会とデモを闘ったことは決定的でした。
 基調報告に立った婦民全国協の川添望さんは、昨年12月の「日韓合意2周年弾劾! 朝鮮侵略戦争阻止 ハルモニと共に 川崎反戦集会&デモ」以降、横須賀をはじめ全県での取り組みが強化され、改憲・戦争阻止!大行進神奈川準備会が結成されていること、12月8日には横須賀での映画「沈黙」上映が、右翼の破壊を許さないと結集した90人の労働者市民の自主防衛で成功したと報告。「川崎ではヘイトグループの動きも激しいが、ヘイトを憎み、闘いたいと思っている人々がたくさんいる。この力を拡大していくには闘う姿を見せる必要がある。それが今日の行動です」と訴えました。
 続いて、長年、朝鮮人強制連行問題に携わってきた方が活動報告。「日本の歴史教育は1941年からの太平洋戦争がほとんどで明治以降の侵略戦争には及んでいない。加害の歴史を認識しなければならない」と語り、日本政府が「徴用工」と言わずに「朝鮮半島出身労働者問題」と言うことを閣議で決めたことをごまかしだと批判。「だからこそ侵略の歴史、強制連行の事実について、歴史的に振り返らなければいけない」と呼びかけました。
 次に「朝鮮学校の過去・現在・未来」について、戦後間もなくの民族学校建設、現在の朝鮮学校の様子や取り組みが報告されました。2012年の安倍政権の登場以降、朝鮮学校が高校無償化から除外され、地方自治体(神奈川県も)の補助金が廃止されてきたことを語り、在特会らのヘイトスピーチも安倍の登場と一体であることが鮮明になりました。最後に報告者は、朝鮮半島での南北首脳会談以降の動きを「この流れを誰も押し戻すことはできない」と断言しました。
 沖縄民権の会の座覇光子さんは、辺野古への土砂投入に対する沖縄にいる友人の言葉「沖縄差別の元凶は安倍政権だから、自分がいる場所で安倍に抗議することが沖縄との連帯なんだ」を紹介し、辺野古から戦争が始まっていると弾劾しました。そして、沖縄の民権運動の先駆者、謝花昇(じゃはな・のぼる)のように国権に対して民権の立場で職場や地域で闘うこと、労働者階級が発する言葉は世界に通じること、そして世界の労働者が真に人間らしく幸せになることを目指すと決意を語りました。
 最後に集会を呼びかけた各団体の報告、決意表明を受け、川崎駅までデモを貫徹しました。
(川崎 U)

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