職場からの通信 職場の生の声に獲得力 民間 広島
週刊『前進』02頁(3000号02面04)(2018/12/20)
職場からの通信
職場の生の声に獲得力
民間 広島
先日、「クロネコヤマトの記事が載っている『前進』を買いたい」と前進社に全く知らない男性Aさんから問い合わせがあり、対応した人が直接会うことになりました。この話を伝え聞いたとき、「もしかしたら…」という心当たりがありました。以前、私の職場へのクロネコヤマトの配送ドライバーの男性Bさんに「ぜひこれを読んでください」とその号の『前進』を手渡し、その後、Bさんから「前進社というところの新聞なんですね。職場の生の声が記事になっているのがスゴイ。内容はズバリそのものです」という感想をもらっていました。その直後の出来事だったのです。
私の職場には毎日、様々な運送会社が出入りし、大量の荷物が入荷します。クロネコもそのひとつです。在庫を最小限に抑えるために毎日配送されてくる商品がその日の販売にとって必需品です。会社が運送会社に求める条件は「早く! 間違いなく! しかも、安く!」です。しかし、この要求がドライバーの人たちにとってどれほど過酷なものかは毎日のやり取りでリアルに伝わってきます。話をしたいと思ってもなかなかその余裕がありません。ドライバーの人にとっては私は「得意先」の労働者であるという緊張感もあります。何とかしたいなと思っていた私にとって、クロネコヤマトの記事の掲載はまさに望んでいたキッカケそのものでした。
Aさんは少し前までクロネコで働いていて、Bさんと親交があり「得意先で働いている人からもらった」と『前進』を見せてもらい、「こんなことは他の新聞には書いていない。ぜひ自分も手に入れたい」と思ったそうです。クロネコの現状や今の自分の状況を詳しく話してくれました。このことがキッカケになって、Aさんは『前進』の定期購読者になり、広島の労働者たちの交流会にも参加するようになりました。
まだ、私たち=『前進』に出会えていないAさんやBさんのような労働者が全国いたるところに存在していると思います。今回の経験からもっと『前進』を活用したいと思うと同時に、労働現場からの生の声をみんなでどんどん集中することが重要だと思いました。みなさん、一緒に始めてみませんか。
(岩見香子)