関生弾圧粉砕へ東京集会 労働組合への共謀罪適用許さぬ
週刊『前進』02頁(3000号01面03)(2018/12/20)
関生弾圧粉砕へ東京集会
労働組合への共謀罪適用許さぬ
(写真 集会で関西生コン支部の武谷新吾書記次長が弾圧への反撃の決意を明るく述べた【12月15日 東京・日本教育会館】)
12月15日、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない! 東京緊急集会」が日本教育会館(東京・千代田区)で実行委員会が主催して開かれ、160人を超す労働者人民が結集した。
労組の組織拡大で安倍政権倒す
8月以来の全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部に対する国家権力の共謀罪型弾圧で、武建一委員長をはじめ組合役員・組合員のべ40人が不当逮捕され、11人が今も勾留されている。12月11日、大阪地検は、昨年12月のバラセメント輸送運賃値上げを求めたSS(サービスステーション)でのストライキ関連の行動を「威力業務妨害」にでっち上げ、武委員長、西山直洋執行委員、柳充執行委員の3人を起訴した(武洋一書記長は不起訴で奪還)。正当な労働組合活動を「犯罪」にでっち上げ、改憲のための労組破壊をもくろむ攻撃だ。この大弾圧と闘う関西生コン支部の武谷新吾書記次長が集会で報告し、東京でも連帯して運動を広げるという熱気に満ちた集会となった。また、前日の14日に強行された沖縄・辺野古への土砂投入を許さず闘う決意を新たにした。
武谷書記次長は関生支部の産別運動が中小零細企業をも団結させて大資本であるセメントメーカーやゼネコンの業界支配・収奪に立ち向かう運動であることを述べた上で、「今回の弾圧は関西生コン支部の歴史の中でも最大級。関西生コン支部の運動が大きく前進したときに弾圧が入る」と強調した。また、「改憲、沖縄基地建設に反対で闘う関西生コン支部をたたいて安倍の思うような国にすることが狙い。労働組合、市民団体と共闘して安倍政権を倒さなあかん」と訴えた。
武谷書記次長はさらに、「産別運動の正当性を訴え労働組合の組織拡大を実現する」と反撃の決意を述べ、現場の非組合員から「関生がつぶれたら、わしらの条件下がる。頼むで」と声をかけられたことを紹介した。最後に「『こんな人たちに負けるわけにいかない』という安倍の言葉をそっくり返してやる」と明るく語った。
辺野古土砂投入に絶対負けない
シンガーソングライターの川口真由美さんが辺野古への土砂投入に絶対負けないという強い思いを込めて歌い、士気を高めた。沖縄から伊波洋一参議院議員が連帯発言に立ち、違法な埋め立てを弾劾して「労組への弾圧と辺野古、ともに勝ちましょう」と訴えた。
三里塚芝山連合空港反対同盟の太郎良陽一さんは、関西生コン支部から反対同盟に多くの署名が寄せられたことへの謝意とともに、農地収奪を許さず共にがんばると決意を述べた。
集会声明を拍手で承認し、今後の方針として弾圧粉砕の運動を東京で広げることを全体で確認した。