京大・東大で星野絵画展 学生運動の力で星野さん解放を

週刊『前進』04頁(2997号04面01)(2018/12/10)


京大・東大で星野絵画展
 学生運動の力で星野さん解放を

京大 大学祭企画の一環で
 沖縄・水島さん招き講演

(写真 京大生や他大学生など延べ100人以上が来場。ビデオ上映中の沖縄闘争や缶バッジにも注目が集まった【11月24日 京大吉田南キャンパス】)

 11月22〜24日、京都大学学祭企画の一環として、吉田南キャンパスで星野絵画展を行いました。
 京都府警は10月18日と11月20日、京大内でビラを配布したことを「建造物侵入」だとでっち上げ、学生3人を逮捕しました(11月30日に全員起訴!)。いずれも京大当局が行った刑事告訴によるものです。このように、京大当局・警察権力との激しい攻防のまっただ中で絵画展を実現したのです。
 不当にも京大当局が3人を含む14人の学生をキャンパス立ち入り禁止とする中、それ以外の多くの学生が絵画展を開催するために奮起しました。また、関西各地の星野救援会が全力で応援に入って下さり、学生と労働者の団結で弾圧体制を打ち破ったことも特筆すべきことです。
 23日には、沖縄から元基地労働者の水島満久さんをお招きし、「1971年沖縄ゼネストと星野文昭」という講演会も絵画展の会場で開きました。星野さんの存在と星野さんの解放は、辺野古新基地建設を止め、改憲を止め続けてきた沖縄の人々との固い団結の象徴です。
 3日間を通して、京大生をはじめ延べ100人以上が絵画展に参加しました。四国地方更生保護委員会への星野さん解放の要望書は、大阪大学の法学部生や宮城出身で沖縄に移住している女性など、さまざまな人々から30筆以上集まりました。また、地元で在日の運動をやっているという男性が「星野さんのことはときどき新聞に載るので知っている。申し込めば星野さんに面会できるのか」と聞いてくるなど、関心の高さをうかがわせました。
 京大絵画展は安倍政権の改憲・戦争の動きを阻止するための団結・交流の場として、学生だけでなく地域の労働者や住民もひきつけ、大成功しました。
 翌25日の高松での星野全国集会には京大からも駆けつけ、自らへの弾圧に打ち勝ち、学生運動の力で星野さん解放を勝ち取ることを宣言しました。この勢いで必ずや星野さんを取り戻しましょう!
(全学連・K)

東大 えん罪めぐって討論
 台湾からの留学生も参加

(写真 星野さんの絵に「色彩が明るくて驚いた」「温かさを感じた」との感想が寄せられた【11月30日 東京・目黒区 東大駒場キャンパス】)

 11月28〜30日、夜7〜9時の時間帯で東京大学駒場キャンパスにおいて星野絵画展を行いました。施設利用ルールの関係で開催の時間が遅くなり、暗い中来てくれる人はどれだけいるかと正直不安でしたが、なんとしても今年中に星野さんを解放するんだ、という思いでやりぬきました。
 来場者数は予想どおり厳しくはありましたが、それでもそれなりに見に来てくれる学生はおり、逆に余裕を持って話す時間がとれたのはうれしかったです。
 来てくれた学生たちからは、「冤罪被害者の絵と考えて暗い絵が多いのではないかと予想していたけど、明るい色彩の絵が多かったので驚いた」「星野さんの絵と暁子さんの詩を拝見したらすごい温かさを感じました」「日本の司法制度って実はこんなにひどいのですね」という感想がありました。
 台湾からの留学生は逮捕の段階で20日以上も勾留できるという日本の司法制度に驚いていました(台湾では起訴段階までの勾留は24時間)。そこに他の参加者が「日本には被疑者・受刑者の人権という概念がないんです」とやりとりに混ざって盛り上がる場面も。形だけの「有罪率99%」を誇り、「優秀」だと言われる日本の治安機構の実態は「自白」を迫る冤罪生産構造にすぎないことを知ってくれました。
 スタッフとして協力してくれた学生も「もっと星野さんのことを知りたい」と『獄壁こえた 愛と革命』を購入してくれました。
 今回つながった学生たちと一緒に1・27星野集会(午後1時、東京・すみだリバーサイドホール)を成功させ、なんとしても星野さんを取り戻したい。がんばっていきましょう!
(全学連・S)

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2019年星野カレンダー


 「子どもたちに希望を!」と願う思いが込められた文昭さんの絵。
 このカレンダーを多くの人に届けて星野さん解放の力を広げていこう。
☆A4判カラー/1冊1200円
(前進社でも取り扱います)

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