世論高め安倍追いつめよう

週刊『前進』04頁(2995号01面02)(2018/12/03)


世論高め安倍追いつめよう

仮釈放のため道広げる
 元衆議院議員 小森龍邦さん

 私が衆議院法務委員をしておった当時、法務省の役人と激論を戦わせました。私が「無期懲役の判決の時、『無期懲役に処す。ただし未決勾留の期間は算入する』と、無期懲役とはどういうものか」と尋ねると、彼らは「無期いうたら無限大ですから、それに未決勾留の何千日かが加わっても無限大は無限大なんです」と言うたわけです。
 私は「無限大へ有限の数字を足したら無限大だと、日本の裁判官は、そういう理に合わんことを付け加えて、何か意味ありげに未決勾留の期間は参入すると言うのか、論理として合うのか。ええかげんにせえ」と言ったんです。そしたら答弁に詰まりました。
 もちろん私は、石川一雄さんの仮釈放が頭にあったんです。仮釈放にして、石川さんの言葉を通じて事件の真実を語らせろと、全国の仲間に訴えたんです。
 法務大臣の次のポストの事務次官が駆け寄ってきて、「先生、そんなきついことを言わないでください」。「だったらどうするんだ」と言ったら、「時間がどれだけ長くかかっているか、重大な判断材料にさせてもらいます」と言うた。「よし、それならわかった」。しばらくして、ついに関東更生保護委員会が仮釈放を決定したんです。
 今、星野さんの取り組みを見ますと、今日も満場の皆様がお集まりです。国民世論が次第に高くなってくると、敵側も譲歩せざるを得ません。中国の文豪、魯迅先生も言われています。「道はそこに初めからあったのではない。行き交う人が多くなるのにつれて、そこに道がおのずから開ける」。星野さん仮釈放のために、今われわれはおのずからその道を広げつつあるわけです。
 一緒に頑張りましょう。

喜びの時ひき寄せよう
 日本キリスト教団沖縄教区牧師 平良修さん

 共同代表の一人である私は、文昭さんにとっての決定的な地である激動の沖縄に厳しく身を置きつつ、なぜ星野文昭さんだけが獄内にいて、私は獄外なのだろうと胸を締め付けられています。
 文昭さんの仮釈放は、私の救いでもあるのです。この思いは、全ての仲間たちのずしりと重い共通感覚ではないでしょうか。私たちは、そういう共生の仲間なのです。私はその一人であることを喜んでいます。
 「正義を洪水のように、恵みの業を大河のように、尽きぬことなく流れさせよ」とは、聖書の一説です。その喜びの充満の時を必ず引き寄せましょう。
 先だって逝去された前沖縄県知事・翁長雄志さん愛用のウチナーグチ、琉球語を、私たち星野一家に引き寄せて借用します。グスーヨ、マキテーナイビランドー、チバラナヤーサイ、皆さん、負けてはなりませんよ、頑張りましょう。

沖縄の現状変える闘い
 沖縄・南城市議会議員 宮城康博さん

 私の住んでいた名護市辺野古に基地が建設されるという事態が起きます。1997年名護市民投票では私が代表をし、反対の意思が決せられました。
 翁長知事が亡くなった後の県知事選挙で、沖縄県民が見事に意思を示し、玉城デニー知事が誕生している現在です。沖縄県民のあきらめない意思は、ここまでたどり着きました。
 1971年11月に星野さんがどんな思いで闘い、動いたのか。あの人の正しいまっすぐな目が心が見ていたもの、それが沖縄の今日の現状だと思います。それを阻止するために動いた。とっても日本政府は怖かったんだと思う。
 その星野さんを取り戻すことが、私たち沖縄が変わる大きな道です。星野さんをみんなで取り返しましょう。

許されない残虐な刑罰
 弁護士/元参議院副議長 角田義一さん

 星野文昭さんが44年間、無実を叫び続けてきたこと、その魂の存在が、私は無実の何よりの証だと思います。
 今の状態は、憲法で禁止されている拷問であり、あるいは残虐な刑罰であり、これは絶対に許されない。今の状況は憲法違反、そんなこと許されるはずがない。
 星野さんを仮釈放するか、しないか、そこに日本の国の品格が問われている。われわれは後には引けない。一刻も早く解放をさせるために、みんなで力を合わせて頑張りましょう。

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