11・19千葉地裁包囲へ 市東さんの農地を守れ 12・20勝利判決へ労農学の決起を
11・19千葉地裁包囲へ
市東さんの農地を守れ
12・20勝利判決へ労農学の決起を
要望書を集中し強制執行阻止を
三里塚芝山連合空港反対同盟は10・14全国総決起集会を開催し、全国から結集した680人の労働者・農民・学生・市民と共に、市東孝雄さんの農地を守り請求異議裁判の12・20勝利判決をかちとる誓いを新たにした。そして、農地取り上げ強制執行の認可を行わないことを千葉地裁に対して求める要望書運動を、全国で開始することを呼びかけた。次回耕作権裁判が開かれる11月19日に第1弾の要望書提出行動を行い、あわせて裁判所を「人間の鎖」で包囲する行動を提起した。これに全力で応え、千葉地裁に攻め上ろう。
「農業続ける」と市東さんが決意
農地法裁判の上告棄却、農地明け渡しの最高裁決定から2年2カ月。その確定判決の執行を阻止するという前人未到の闘いをやりぬき、反対同盟と顧問弁護団は、成田空港会社(NAA)の違法・犯罪と市東さんの農地を守る正義性を余すところなく請求異議裁判の法廷で明らかにしてきた。そして12月20日にいよいよ判決を迎える。
そもそも自ら収用裁決申請を取り下げ、「あらゆる意味で強制的な手段は用いない」と社会的に公約してきた空港公団=NAAに、市東さんの農地を奪う権利はない。NAAが明け渡しを求めている農地は、耕作権裁判も含めると市東さんの耕作面積の実に73%だ。強制執行は市東さんの農民としての人生を奪うものであり、このような過酷執行は許されない。NAAは執行の必要性・緊急性についてまともに主張することもできなかった。強制執行を実行に移すとすれば、加害目的の見せしめであり、第3滑走路建設・深夜早朝の運用時間延長の「空港機能強化」の一環である。
空港公団が耕作者である市東家には無断で旧地主から農地を買収し、その事実を隠し続けてきたことは、明白な農地法違反であり、土地取得自体が無効だ。
裁判の中で明らかになったこれらの事実は、NAAの明け渡し要求そのものが権利乱用であり無効であることを突き出した。
他方で、市東さんの農業に取り組む誠実な生き方は、破綻した新自由主義のもとで苦しむ多くの労働者・農民・学生に共感を巻き起こし、闘う勇気と展望を与えている。9月27日の最終意見で市東さんは、祖父の代から耕し続けてきた天神峰・南台農地は、日々の営農における工夫と努力、血と汗の積み重ねによる土でできており、そこで育つ無農薬有機野菜を届けて消費者の健康と命を守ることは、自らの誇りであり生きがいであることを心を込めて訴えた。そして裁判所が農地取り上げの強制執行を認めるなら、それは農民としての自分の命を奪う死刑判決と同じであり、自分はこの地を絶対に動かないと力強く宣言した。
日本農民の最先頭で、金と暴力に屈することなく、命がけで農地取り上げと闘う市東さんと固く連帯し、職場・地域・キャンパスで要望書を集めよう。
改憲阻止の先頭に三里塚は立つ
三里塚は、国家権力に対してでも労働者・農民が実力で闘えば勝てるという確信を、新たな世代へと発信し続けている。まさに反戦・反権力の砦(とりで)であり革命の根拠地だ。反対同盟農民が戦時徴発的な農地取り上げ攻撃と52年にわたって真っ向から闘い団結を守り抜いていることが、日帝の改憲・戦争攻撃を根幹で打ち破ってきた。安倍政権が狙う改憲・戦争は、三里塚闘争を解体することなしには進まない。市東さんの闘いは、改憲・戦争を阻む最先端の攻防だ。
成田空港は日米安保ガイドラインによって「朝鮮有事」における米軍の巨大兵站(へいたん)基地として位置づけられている。成田の完成を阻む闘いは、日米帝の朝鮮侵略戦争を直接に阻むことである。
労働者・学生の命と未来を守る道は、闘いを条件闘争へと押しとどめようとする体制内勢力を許さず、「絶対反対」「実力闘争」の原則を貫く国際的な団結をつくることだ。
三里塚闘争の不屈の闘魂と労農学連帯の旗を、今こそ「改憲・戦争阻止!大行進」運動の中心に打ち立てよう。「一人の首切りも許さない」と闘う動労千葉・動労総連合を先頭とする階級的労働運動、京都大学を先端に警察・当局の自治破壊・弾圧と闘う学生運動の発展をかちとろう。「改憲・戦争阻止!大行進」運動の正面課題として、市東さんの農地を守りぬこう。
資本のもうけを最優先し農業と地方を切り捨て、労働者をすべて非正規職にたたき込む新自由主義政策の破綻は、今や誰の目にも明らかだ。にもかかわらず、成田はアジアにおけるハブ空港への野望を捨てず絶望的に空港機能強化策を進めようとしている。この空港機能強化策(第3滑走路建設、騒音地獄の拡大)を阻止する闘いと、市東さんの農地決戦は固く結びついている。市東さんの農地を守ることが、周辺住民の決起を鼓舞激励し、新たな北総反乱に必ず発展する。
千葉地裁包囲闘争と一体で、現地では反対同盟決戦本部を軸に地元を中心とした宣伝・扇動に全力で打って出ている。同時に、闘う仲間の現地への万全な受け入れ態勢をとっている。職場・学園・街頭で新たな仲間を組織し、天神峰に駆けつけ共に闘おう。
11月19日、千葉市内デモ、人間の鎖・裁判所包囲、要望書提出行動に闘う労農学の旗を林立させ、千葉地裁を怒りの炎で何重にも取り囲もう!
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◎第3誘導路裁判
11月9日(金)午前10時30分開廷 千葉地裁
11・19耕作権裁判
千葉地裁デモ&包囲闘争
11月19日(月)午前9時 千葉市中央公園
集合 デモ出発→人間の鎖で地裁包囲→
要望書提出→10時30分開廷