11・4に韓国から大訪日団 民主労総と国際共同行動へ
週刊『前進』02頁(2986号01面04)(2018/11/01)
11・4に韓国から大訪日団
民主労総と国際共同行動へ
(写真 韓国・鉄道労組が総力決意大会を開催し、安全を守るため労働者を増やすよう訴えた【10月20日 ソウル】)
積弊清算を掲げ
東京―ソウルを結ぶ国際共同行動として行われる11・3労働者国際連帯集会と11・4労働者集会&改憲阻止!1万人大行進に、動労千葉と長年にわたり連帯を続けてきた韓国・民主労総(全国民主労働組合総連盟)ソウル地域本部の組合員たちが大挙参加します。チャジンガク事務処長を先頭とする今回の訪日団メンバー26人は、公務員労組を中心に地下鉄労組(ソウル交通公社労組)の組合員やメディア労働者、郵政労働者などさまざまです。
軍事独裁政権を倒した1987年労働者大闘争を引き継いで95年に結成された民主労総はこの間、「非正規職撤廃」を最大課題に掲げて闘い、全土で80万人以上を組織してきました。
前パククネ政権を打倒した2016〜17年の「ろうそく革命」では、民主労総傘下の鉄道労組が73日間のストライキを決行。全社会的な闘いの突破口となりました。17年1月以降、10万人が新たに民主労総に加盟し闘いを始めています。
ムンジェイン政権のもとで民主労総は、「ろうそく革命から職場革命へ」をスローガンに労働積弊清算・財閥解体の闘いを継続しています。ヤンスンテ前最高裁長官が重要な労働裁判で反動判決を下すよう裏取引していたことに代表されるように、現在もパククネ政権から続く資本と権力の癒着の実態が暴露されています。大邱(テグ)雇用労働庁長がソウル雇用労働庁長だった13年、サムスンの不法派遣をめぐる勤労監督結果を覆したことも発覚。民主労総大邱地本を先頭に辞任を要求し闘っています。
ゼネストへ決起
10月25日に民主労総は記者会見を行い、11月のゼネスト突入を宣言しました。要求は、公共部門の非正規職ゼロ化など、ムンジェイン大統領の公約を年内に実現すること、労働関係法制の改正、全教組の「法外労組」措置撤回、解雇された教員や公務員の原職復帰、社会福祉制度改革、司法積弊と官僚積弊の年内清算などです。すでに金属労組、公共運輸労組、建設産業連盟、保健医療労組、公務員労組など各産別で組織化が開始されており、10月19日には、雇用労働部傘下の機関で非正規職労働者が無期限全面ストに突入しました。鉄道労組も、定員の回復と人件費正常化を求めて11月8〜12日まで第1次ストに突入する方針です。11月21日には、ソウルでのゼネスト大会が予定されています。
この闘いはまた、労働者人民の手による朝鮮半島の南北分断体制打破を引き寄せ、朝鮮戦争を阻止するものでもあります。
韓国の労働者の闘いは日本の私たちの闘いとまったく同じです。非正規職化や労組破壊、不当解雇と闘う民主労総と連帯し、11・3―4に結集しましょう!