京大で「不退去」でっち上げ逮捕

週刊『前進』04頁(2985号04面02)(2018/10/29)


京大で「不退去」でっち上げ逮捕


 10月18日、京大同学会執行委員の髙田暁典くんが京大構内からの「不退去」容疑で現行犯逮捕されました。「身元不明の不審者に京大職員が退去を求めたが応じなかった」と報じられていますが、京大当局は構内で仮装をしている人物に「退去を求める」というのでしょうか? 職員が実際にそんなことをしたのは、学生が講演会や当局への申し入れ行動を企画していたときだけです。今回も、髙田くんは大勢の学生とともに厚生課窓口への抗議文提出に行っていました。しかも、職員は「退去」しようとした髙田くんを押さえつけることで、「不退去」容疑をでっち上げました。この逮捕はまぎれもなく学生自治活動への弾圧です。
 にもかかわらず、京都地方裁判所は髙田くんの10日間勾留を決定しました。絶対に許せません。
 2017年秋以降、京大当局は12人の「学外者」(のち2人追加)の名指しでの立ち入り禁止、3学生への見せしめ退学処分、立て看板弾圧、吉田寮廃寮化攻撃と、新自由主義大学としての攻撃を次々とかけてきています。関西生コン支部への大量弾圧からもわかるように、安倍政権は戦時体制を築き上げるための労組破壊・自治破壊に全力を注いでいます。改憲は内閣や国会だけで行われるものではありません。
 しかし、「弱い犬ほどよくほえる」とはこのことで、これらの攻撃は支配階級の弱さの表れです。そもそも今回、敵は髙田くんを「1年にわたり入構を繰り返してきた出禁者」として逮捕・発表することはできませんでした。そんなことをすれば、学生・労働者から総攻撃を受けるのは当局・権力の方だとわかっていたからです。その上で逮捕そのものが強行されたことに怒りを燃やし、弾圧を敵の墓穴に転じましょう!
 京大当局や警察権力が世界の1%の資本家のために動いていることを、髙田くんは身をもって示しました。学生・労働者は彼らに従う必要などありません。
 11月4日に東京・日比谷で開催される全国労働者総決起集会に大結集し、戦争動員拒否の国際的団結を築きましょう!
(京大同学会委員長・安田淳敏)
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