団結街道裁判 小泉・成田市長の尋問を 弁護団が怒りの追及
団結街道裁判
小泉・成田市長の尋問を
弁護団が怒りの追及
10月12日、千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で団結街道裁判が開かれた。
弁護団は冒頭、陪席裁判官の交代に伴う更新意見陳述を行った。前々回2月の裁判での成田市元土木部長・中村壽孝の証言は、責任ある立場にありながら団結街道を廃道にした経緯・根拠などについて、「わからない。記憶にない」と繰り返すものだった。暴かれたことは、市の幹部によって、結局は小泉一成市長の「ツルの一声」で廃道が強行された事実だ。市が主張した法律論は全部破綻し、法律を無視した政治案件として廃道されたということだ。それゆえ小泉市長の証人尋問は絶対不可欠だ。
弁護団は市東さんの生活と営農が空港に包囲され圧迫されている現実を弾劾した。そして2010年2月に反対同盟が市に対して行った追及行動の際の「廃道化計画の中止を要求する」声明と、小泉市長の「回答」などを証拠として提出した。また、廃道と売却の決定・実行に関する文書提出命令を申し立てた。さらに小泉市長と片山敏宏・元副市長の尋問が不可欠であると重ねて求める人証申請の補充書を提出した。
だが成田市は、片山の尋問は「必要ない」との意見書を出してきた。ふざけるな! 成田市では09年から国交省送り込みの官僚を空港事案専門の2人目の副市長に据えている。片山はその最初の副市長であり、当事者中の当事者だ。
そして弁護団は、小泉市長の採用だけは今ここで決定するよう強く要求した。ところが裁判長はそれを拒否し、「証人採否などの判断は次回に行う」として、11月2日に決まっていた証人尋問のための期日を一方的に取り消した。弁護団が猛抗議し、傍聴席からも怒りの声が上がった。裁判長は強引に次回期日を来年1月15日と決めて閉廷した。
裁判後、千葉県弁護士会館で報告集会が行われた。最後に太郎良陽一さんが10・14全国集会、11・18「市東さんの農地取り上げに反対する会」シンポジウムと翌19日の耕作権裁判・千葉地裁包囲大闘争、そして12・20請求異議裁判判決に勝利しようと訴えた。
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三里塚裁判日程
◎第3誘導路裁判
11月9日(金)
午前10時30分 千葉地裁